《フリーディアに改名したこずえ鈴》「話し合って2年」明かしたクリエイター夫との離婚と人気絶頂でLAへ渡った理由

 1990年代後半にハーフ系タレントとして活躍した、こずえ鈴さん(44)。日本人の父と、ブラジル人の母との間に生まれ、深夜情報番組『チェキラ!』(日本テレビ系)やバラエティ番組『ウチくる⁉』(フジテレ系)、音楽バラエティ『music-enta』(テレビ朝日系)などに出演し、「鈴ちゃんねぇ」といった独特なしゃべり方が愛くるしかった。ところが、2003年に留学のため突如、芸能活動を休止。2006年から芸名を本名のフリーディアに戻して活動を再開。現在はアメリカ・ロサンゼルス在住で、1児の母となったフリーディアさんだが、このほどプライベートで大きな変化があったという。【前後編の後編。前編から読む】

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 2009年に2歳年上の米国人映像クリエイターと結婚し、2015年に長男・エヴェレスト君が誕生。子どもを授かるまで6年かかり、長男誕生時の喜びはひとしおだったが……。

「実は2022年11月に正式に離婚が成立しているんです。離婚の話し合いを始めてから2年かかりました。話し合って、闘って、悲しくて……あのときは、10ポンド(約4.5キロ)痩せました」

 何が離婚の原因だったのか。

「一言でいうと、求めていた結婚生活じゃなかった、ということですね。私は夫婦でコミュニケーションをとって、愛情をわかちあって、子育ても一緒にやりたかった。でも、そのチームワークが築けず、すれ違いが多かったんです。理想の生活ができなくてがっかりしました。だったら、1人の方が楽だな、って」

 新型コロナ流行も、2人の関係を悪化させた。

「元ダンナさんはコメディアンを目指していました。でも、パンデミックでそれどころではなくなり、ストレスが大きかったのだろうと思います。でも、私は仕事して、家事も子育てもして、そのうえでダンナさんの相手もしていましたから……。パンデミックがきっかけで離婚した夫婦は、私の周りに結構いるんですよ」

 現在、ロサンゼルスのアパートで“1.5人暮らし”だ。

「息子は元ダンナさんと私の、両方の家を行ったり来たりしているんです。元ダンナさんは結婚しているときより、今のほうが子育てに関わっているんじゃないかな(笑)。私は別れてから楽になり、毎日楽しくやっています。近所に友だちがたくさんいるので寂しいときは電話すればいいし、83歳になるお父さんも近くに住んでいるので、月に1、2回は会いに行っています」

目次

LAに住み続けている理由

 たくましい。そもそも、なぜロサンゼルスに住んでいるのか。

「日本の芸能活動を休止後、2004年末にロサンゼルスに来ました。科学者だったお父さんがこっちにあるNASA関係の会社に勤めていたので、お父さんの近くに行きたいと思ったんです。

 ロサンゼルスに一度住むと、なかなか他の街では住みにくいですね。気候が良く晴れている日が多いし、東京よりはのんびりして、最近は食べ物も美味しいんです。パンデミック前はレストランで食事をしても美味しいと思わなかったんですけど、今は美味しいお店がたくさんあります。パンデミックを経験し、みんな『がんばらなくちゃ!』という気持ちに変化したからじゃないかな(笑)」

 フリーディアさんはドイツの都市シュトゥットガルト生まれ。生後まもなくブラジルへ移り、その後はアメリカ・バージニア州へ。両親の離婚で、フリーディアさんと2歳年下の弟でモデルとして活躍したジョシュアさん(享年25)は日本人の父親に引き取られて、11〜12歳から日本で育った。もともと住んでいたアメリカは、言葉の面でも文化の面でも馴染みがあり住みやすいのだろう。

「もちろん日本も大好きですよ! ロサンゼルスに来たのは、洋服の勉強がしたかったからでもあるんです。最初は『フレッド・シーガル』というセレクトショップのデザインチームに知り合いがいたので、そこに入れてもらいました。生地を買いに行って、パターンを引いてもらい、裁断をやってもらいディズニーのヴィンテージTシャツなどを制作していました」

 しかし、2008年にアメリカ経済は景気後退に見舞われた。フリーディアさんはフリーランスとなり、日本やアメリカ全土から来る洋服のバイヤーにアドバイスするコンサルタントとなった。

「振り返ると、いろいろやってきましたね(笑)。当時は、YouTubeでも週1〜2回動画をあげて、ロサンゼルスのファッションとかの流行を発信していました。動画の撮影も編集も大好きです。2015年に息子が生まれると、定期的にYouTubeをアップするのは難しくなりましたが、またやっていきたいと思っています」

 再婚については、どう思っているのだろうか。

「そうですね、してみたいとは思っています。でも、焦ってはいません。また同じことになったら……と思うと怖いので、ゆっくり考えていけたらと思います」

 笑顔で離婚を語るフリーディアさんからは、穏やかな雰囲気が漂っていた。

(了。前編から読む)

◆取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)

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