女優・上白石萌音、屋比久知奈、俳優・井上芳雄が10日、東京芸術劇場でミュージカル「ジェーン・エア」(3月11日〜4月2日、東京芸術劇場)の公開通し稽古を行った。
1847年に刊行されたシャーロット・ブロンテの同名小説が原作。演出は、「レ・ミゼラブル」「ナイツ・テイル―騎士物語―」「千と千尋の神隠し」などを手がけた演出家のジョン・ケアードが務める。上白石と屋比久は、主人公ジェーン・エアと、その親友のヘレン・バーンズを役替わりのWキャストで演じる。ジェーンが家庭教師として訪れる屋敷の主人、エドワード・フェアファックス・ロチェスター役を井上が演じる。
上白石は「緻密に、とてもすてきなお稽古を積み重ねてきた。とてもすてきな作品です。多分にお互いを褒め合いながら、一緒にやってきた。すごく学ぶことが多かった。このダブルキャストは貴重な経験。屋比久さんは笑みを絶やさずにストイックな屋比久さんで、アスリート気質だなぁと。あと帰るのがめっちゃ早かった」を笑わせた。
屋比久は「実感があるようでないようで。お客さんが入って初めて完成する。お客さんからエネルギーをもらいたい」。ダブルキャストについては「いろんなことを共有できた。大変さが軽くなった。萌音という人間は地に足ついていて、周りを安心させる、包容力のある人だと思います」とたたえた。
2人に囲まれた井上は「遠目には2人は同じシルエットで…」と笑わせつつ、「2人は本当に仲が良い。自分のミュージカル史上、一番仲の良いダブルキャストかも」と明かした。