同映画は、4月28日より劇場公開され、5月6日までの9日間で、動員165万人、興行収入21.7億円を突破する大ヒットとなっている。鈴木は「待っているだけじゃ、伝えられない感謝がある」という思いから、“横浜凱旋”を決行。今回の舞台あいさつでは観客との質疑応答の時間をたっぷりとり、鈴木が客席に下りて観客の元へマイクを持って駆け寄る場面もあった。
多くの質問の中で、「気にいっているせりふはなんですか?」と聞かれた鈴木は「『俺は千晶の夫だ』というせりふを見て、すごいせりふを書かれるなと思いました。究極の選択で悩む喜多見の姿が描かれる本作、この映画は、このせりふをどう言うかにかかってるなと思い、気を付けていたせりふです」と、撮影の秘話を明かしていた。
全ての舞台あいさつを終えて鈴木は、「『待っていては、聞いてくれない質問ある』ということで、自分でも質問をもらいに行かせていただきました(笑)。実際に皆さんの顔を見てて、本当に満足した表情をしていたのが一番本当にうれしかったですね。『MER』にとっては特別な場所なので1年前の撮影から見に来てくれて、つながりを感じてうれしかったです」と、確かな手応えを感じられて満足げ。
「僕はドラマの時から、子どもにも届いてほしいと思っていました。子どもから『喜多見チーフ』って呼んでもらえたりすると子どもたちにも届いてるんだな、といううれしい気持ちとホットした気持ちになります。そして、子どもからお手紙をいただいたんですよ。『私も喜多見チーフみたいなお医者さんになりたい』と書かれていました。TOKYO MERの『誰かのために頑張っている人がHERO』というメッセージが、子どもたちにも伝わっているっていうのがうれしかったですね」と、うれしい報告もしていた。
また、松木監督も「老若男女、たくさんの方が来てくれていると聞いて、とてもうれしいです。観客動員や興行収入を聞いても、数字が大きすぎて実感がわかないですが、自分で劇場に映画を観に行った時、みんなの声やリアクションが聞こえると、『やってきてよかったな』という気持ちになり、得難い経験でした。思わず声がもれたりする…、映画館で観るっていいなぁと改めて思いました」とうれしそうに話していた。
夕方には日本最大級の野外シアターイベント「SEASIDE CINEMA 2023」とコラボし、横浜赤レンガ倉庫での一夜限りの特別上映(屋外上映)を予定していたが、荒天のためやむなく中止に。その会場を使用し、撮影でも使われた横浜赤レンガ倉庫やランドマークタワー、横浜みなとみらいの街並み、そして【T01 】、【Y01】の2台のERカーとともに写真を撮影。映画の思い出が詰まった横浜での感謝の気持ちを改めて胸に刻み付けた。