藤井聡太竜王 名人挑戦かけて広瀬章人八段とプレーオフ決定 幼少期からの憧れ「名人戦の舞台に立てるように」

 将棋の藤井聡太竜王(20=王位、叡王、王将、棋聖との五冠)が2日、静岡市内で行われた第81期順位戦A級最終局で、稲葉陽八段(34)に91手で勝利した。7勝2敗で広瀬章人八段(36)と並んで1位でフィニッシュし、渡辺明名人への挑戦権をかけて、2人でのプレーオフが決まった。藤井竜王は今期が最年少名人へのラストチャンスとなる。

 先手番で角換わり腰掛け銀の将棋で、藤井竜王が攻めをつなげて快勝。「大きな一番ですけど、気持ちが違ったということはなかった」と淡々と語り、「A級は初めてで、厳しい戦いになるかと思ったけど、いい成績でリーグを終えられてよかった」と満足感をにじませた。

 現在、最年少名人記録は谷川浩司八段(当時)が1983年に達成した「21歳2カ月」。今期、藤井竜王が名人となれば「20歳10カ月もしくは11カ月」で、40年ぶりに更新となる。一方、今年奪取できなかった場合は記録更新はできない。

 江戸時代から続く名人の称号。幼少期の夢だったことに触れられると、「小学校の低学年の頃の話なので時効にしてほしいですけど」と笑いを誘いつつ、「子供の頃から名人は大きな存在だと思っていたので、名人戦の舞台に立てるように頑張りたいと思います」と挑戦権獲得へ力を込めた。

 順位戦は、C級2組で2期要したが、C級1組、B級2組、B級1組、A級へとストレートで昇格してきた。6期で通算56勝5敗という驚異的な勝率で白星を積み上げてきた。「順位戦は持ち時間も長いですし、東西関係なく棋士と長い持ち時間で対局できるので、プロになった当初から、順位戦での充実感を感じていた。まだ途中ではあるが、1局1局やってきて、A級で対局できたのは良かった」と感慨に浸った。

 菅井竜也八段に勝利した広瀬八段は、昨年の竜王戦以来の藤井竜王戦。「挑戦の可能性が残ったのは良かったこと。竜王戦の時から充実ぶりは分かっているつもりなので、どういう風に戦うか考えたい」と語った。

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