本作は、飯塚監督による完全オリジナル作品。23年間も、真田家の四兄妹の次男・日出男(中村)として、家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された3日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する姿を描く。人生の中で、家族と暮らせる時間は案外短く、ずっと続くと思えた時間は有限で、だからこそかけがえのないものだと教えてくれるエンタテイメント作品。
<ジャガ>は、人間の生態を調査しに地球にやって来た日出男(中村)に、土星からの指令を伝達する役目を負ったキャラクター。「お前がこの星に来た使命は何だ」と日出男に問うジャガは、劇中の随所に登場する。
山里は「『見た目ジャガイモの宇宙人役をお願できますか?』と初めて聞く言葉の並び方に衝撃を受けた。しかも監督が『いったん山里さんが思う宇宙人で』 という難しい演出、今となっては言わなくなったあのせりふもここに…これが最後になると思われます。やっていてとても楽しかったです。とにかく、一体どんな映画なのか? 全く分からないんで、勉強に行かせていただく予定です」。
井上が演じる巨大鰻は、真田家の長女・想乃(伊藤)が四万十川で釣り上げたもの。宇宙人の日出男がパワーを使って鰻をしゃべれるようにしてやると言い出して…。井上は「久しぶりに飯塚監督の作品に関われてうれしかったのですが、まさかの鰻役と聞いて驚きました。どんな鰻をイメージしていいのか悩み続け、監督にアドバイスを伺ったら何も言わず鰻屋に連れて行ってもらいました。収録当日までドキドキでしたが、監督からのOKをもらえた時にホッとしました。宇宙人やジャガイモ、鰻が出てくる映画なんてなかなかないと思いますが、とっても笑えて意外と泣ける愛がいっぱい詰まった映画ですので、たくさんの人に観てもらえたらうれしいです」と、コメントを寄せている。