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2023年はディズニー創立100年の節目の年。メモリアルイヤーにふさわしく特別映像が公開され、日本でも東京都内でイベントが開催されるなど盛り上がっています。
6月の『リトル・マーメイド』など劇場公開作も多く控え、ファンの注目を集めています。
そんなディズニーの代名詞的な人気キャラクターといえば、ミッキーマウスとミニーマウスが挙がるのではないでしょうか。
彼らは1928年の11月18日、“生みの親”であるウォルト・ディズニーが手がけた短編映画『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビューを果たしました。もちろん、ここまでは多くのディズニーファンが知っていることでしょう。
スクリーンやテーマパークで長く愛されてきたミッキーマウスですが、当初は別の名前が付けられるかもしれなかったことをご存知でしょうか。実は知られざる誕生秘話があったのです。
そもそも今と“キャラ”が違ったミッキー
軽快なメロディに乗ってストーリーが展開する短編アニメーション映画『蒸気船ウィリー』。ミッキーマウスは暴君ピート船長の下で働く蒸気船の甲板員でした。
今のイメージと違って、劇中では“いたずらっ子”として描かれたミッキーマウスは、集まった動物を楽器に仕立てて、「わらの中の七面鳥」を演奏します。演奏を聴いたミニーマウスもご機嫌になるシーンもあります。
そんな2匹をみた船長のピートは腹を立て、ミッキーマウスにイモの皮を剥くように命じるという物語でした。上映時間は約7分、「モノクロ」の世界が時代を感じさせるデビュー作です。
ミッキーマウスの声の吹き替えを担当したのがウォルト・ディズニー自身であることは、ファンの人の多くが知っていることでしょう。
蒸気船ウィリーのワンシーン。
もしかしたらミッキーじゃなかった。当初、付けられるかもしれなかった名前とは?
すっかり世界で愛されるキャラクターとなったミッキーマウス。実は、当初は全く別の名前が付けられようとしていたのです。
配信ストリーミングサービス『ディズニープラス』の公式サイトによると、ウォルトは当初、ミッキーマウスに「モーティマー・マウス」という名をつけようとしていたと言います。
ところが、妻・リリアンが反対したことから、改めてウォルトが「ミッキーマウス」という名を提案したところ、好感触だったことでネーミングに決着が付いたとのエピソードが紹介されています。
皆さんは、ミッキーマウスとモーティマー・マウス、改めてどちらが良いでしょうか?ミッキーが定着したからでしょうか。後者だと違和感を筆者は感じます。
ちなみに、いわゆる“ボツ”となったモーティマー・マウスは「ミニーの幼なじみ」という設定のキャラクターとして『ミッキーのライバル大騒動』(1936年公開)に登場しています。
タイトルの通り、モーティマー・マウスはミッキーマウスの「ライバル」として、その前に立ちはだかるのでした…。