“完売画家”の異名を持つ画家の中島健太氏(39)が30日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月〜金曜後9・00)にコメンテーターとして生出演し、大阪府の吉村洋文知事が掲げた“0歳選挙権”について自身の考えを示した。
吉村知事は25日の記者会見で、人口減少を食い止める政策実現のため、0歳児から選挙権を認めるべきだとの考えを示した。「子どもが政治的影響を持つ仕組みになれば、政治家もその方向を向く」と述べ、転換を促す必要性を指摘。成人するまでは保護者が投票を代理する想定だと説明した。
吉村氏の考えに、中島氏は「理想を語るのはいいけど、現実が付いて来ていない」と首をかしげた。「もし実際にやろうとしたら、憲法改正をしなければいけない話ですよね。憲法15条で成人の選挙権は認められていますけど、安倍政権下において成人年齢を引き下げたわけじゃないですか?日本国民、成人1人1票というのを、憲法改正しないとできない話」と、そもそもの高すぎるハードルに言及した。
28日に投開票された衆院3補選で、日本維新の会が1議席も取れなかったことにも触れた。「維新がどこまでできる力があるのかと言ったら、この前の3補選を見ても、全敗していたりするわけですから」と指摘。「理想を語るのは政治家として大事なことですが、あまりにも現実とかけ離れしてしまうと、うそつき少年みたいに見えてしまうんじゃないか」と疑問を呈した。
実現した場合の人口減対策に実効性があるか問われると、「これよりももっと前に、たとえばオンライン選挙を導入するとか、0歳に選挙権を与える前にできるステップがたくさんある」と、一例を挙げて指摘。「いきなり飛び越えて0歳に選挙権を持ってもらう、それを親が代理公使するみたいな…その議論、どうやって着地させるの?というのがどうも見えない」と、理解に苦しんでいた。