第46回日本アカデミー賞の授賞式が10日、都内のホテルで行われ、「ある男」が作品賞をはじめ最多の8部門で最優秀賞を受賞した。
死んだ夫の身元調査という奇妙な依頼を受けた弁護士が、真相に迫るミステリー。妻夫木聡(42)は、12年ぶりの2度目の最優秀主演男優賞で「日本映画が大好きなので、これからも盛り上げていけるよう皆さんと一緒に仕事ができたら」とさらなる意欲。4年ぶりの映画出演で最優秀助演女優賞の安藤サクラ(37)は、「押しつぶされそうになったこともあったけれど、私は現場が好きだとはっきり分かった」と歓喜の涙を流した。
最優秀主演女優賞は、「ケイコ 目を澄ませて」の岸井ゆきの(31)が受賞し「身に余る賞です」と声を詰まらせた。