美容師として上京したTAKAHIROだが、EXILEの大ファンだったこともあり、オーディションを始めるという情報を聞き「受けないわけにはいかないな」と歌手に挑戦を決めた。見事ボーカリストとして合格、加入が決まったが苦悩の連続だったと明かした。
TAKAHIROは「EXILEに加入して17年になるんですが、本当に半分以上スランプ期だった」と語った。「発声障害みたいな…イップス。しゃべり声がこんなに低いのに、歌う時にローが出ないとか…とにかく、なんで声が出ないんだろうと。ステージに立つと歌えるイメージが湧かなくて…思った声が出なくて」と苦悩の日々を振り返った。
そのうち「スランプに陥ってしまって、歌うことが楽しくなくなってきちゃって。そんな状態でステージに立つのが失礼な気がしてしまって、もう向いていないなあ」と辞めようかと思うところまで追いつめられていたという。
だが、ある時に右手でマイクを持って思い切り歌う自分の姿を夢で見たという。「僕、それまで左手でマイクを持つクセがあって、思い返すとオーディション中も武道館の時も、もともと右手でマイクを持っていたんです。それで試してみるかと思って、やったら思った音が鳴ったんです」と回顧。
それからは「トラウマな部分とか、スランプで嫌だった部分がどんどん少なくなっていって、そのうち歌うことが本当に楽しくなってきて。長くかかったなあと思いますし、辞めなくてよかったなあとも思います」と実感を込めて語っていた。
また、父からのメッセージを聞いたTAKAHIROは涙を見せ「親父にもかなり心配をかけていたと思いますし、親父も歌が好きだから自分のよくない時期も伝わっていたと思うんですね。今まであまり親の気持ちとかわかりきれていなかったんですけど、自分が家庭を持ったりとか、自分に愛する子供ができると、ようやく親の気持ちがわかるというか、本当に心配をかけたと思います」と語った。