本作は、超シャイな消防士とぼっちの女子高生の恋の行方を描くピュアなラブストーリー。岩本が映画単独初主演を務め、映画初出演の生見がヒロインを演じている。
司会が代読した岩本の手紙には、「心配をかけましたが、僕は元気なので安心してください」との報告も。「キャストのみんなもスタッフの皆さんも、公開まで楽しみに待ってくれていたファンのみんなも、いつもいつもたくさん支えてくれて、本当にありがとうございます」と感謝しながら、「僕は幸せ者です。みんなのことが大好きです。またみんなに会えるのを楽しみにしています。 そしていまの僕がこのお仕事をできているのも、ジャニーさん、あなたと出会えたからです。いまも空から『岩本、イカしているよ』と言ってくれてると信じています。これからも見守っていてください」と、この日がちょうど命日であるジャニー喜多川前社長に呼びかけていた。
舞台挨拶では、事務所の後輩である浮所が「今日は照くんからメッセージを預かっていて。『みんなを明るく、元気に、笑顔に』と言われたので、明るく楽しみたいなと思います」と声を弾ませ、拍手を浴びた。また「無事に公開を迎えられてうれしい」という生見は、「皆さんに観ていただけたと思うとドキドキします。おじいちゃん、おばあちゃんも観てくれて、地元の友達も観てくれて反響の大きさを感じています」と喜びを語っていた。
登壇者陣は、座長となった岩本の頼もしさを感じることも多かったという。生見は「すごいなっていつも思っていました。絶対に椅子を用意してもらっても座らないんです。ダウンも全然着ないし、“強男”(つよおとこ)という感じ。訓練をしても筋肉痛にならなかったと言っていて、すごいなと思いました」と惚れ惚れ。
浮所も「本当にその通り。ずっと立っていらっしゃる」とうなずき、「昨日は映画が公開されて、朝6時くらいに照くんからウッキウキでメールが来て。『今日公開だね!』消化器、消化器、消化器(の絵文字)。『元気役が浮所でよかった!』消防士、消防士、消防士(の絵文字)とメールが来た。すごくうれしかったですし、それほど楽しみにしていたんだなと感じました」としみじみ。「ジャニーさんの命日でもある。照くんも思っていると思いますが、ジャニーさんにもこの映画を観てほしい」と願っていた。
「僕も昨日朝(岩本から)ラインが来た。頻繁に連絡をくれる」と続いた上杉は、「思っている以上に絵文字が多い。かわいいよね」とにっこり。浮所が「多いですよねー!かわいい!」と声を上げると、上杉は「多い。『柊平くん、ハート』とか。『連れて行きたいところがあるんだ』とか突然(連絡が)来るから、ドキドキしちゃいます。会った時以上に文脈にかわいらしさがあって、そこも惹かれるようなギャップかなと思います。連れて行きたいところがあるみたいです」と目尻を下げ、これには鈴木と浮所が「彼氏じゃん!」とツッコミ。浮所は「うらやましい」と心の声を吐露していた。
取材・文/成田おり枝