SKY-HI、オーディションで不合格伝えるときの心中吐露「大変な作業ですが…」

【モデルプレス=2022/04/15】AAAのラッパーでプロデューサーのSKY-HI(日高光啓)が、15日放送の田中圭と千葉雄大がMCを務める日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』(毎週金曜23時〜)に出演。オーディションで「やはり不合格を伝えることはきついですね」と心中を吐露した。

◆SKY-HI「MUSIC BLOOD」にゲスト出演

毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライヴ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。

今回のゲストはSKY-HI。トークでは自身の幼少期からアーティストになるまでの生い立ちや、自身のマネジメント/レーベルBMSG所属アーティストへの想い、さらに表現者として多大な影響を受けたというMr.Children(以下、ミスチル)の楽曲について幅広く語った。ここではオンエアに入りきらなかったシーンも含めて、収録の裏側の一部をリポートする。

◆SKY-HIの知られざる素顔に迫る

SKY-HIがプロデュースしたBE:FIRSTの楽曲がビルボードチャート1位を獲得。所属アーティスト総出演ライヴはチケット即完するなど、音楽業界に旋風を巻き起こしている革命児。しかもSKY-HIはプロデューサーとしてのイメージが強いが、現役のトップアーティストでもある。今回は様々な顔を持つSKY-HIの知られざる素顔に迫る。

過去の放送では名前があがったり映像出演はあったものの、実際に会うのが初めてというだけあり、MC二人はいつもより興奮気味。「Novel Coreさん、BE:FIRSTさんに続き、満を持しての登場!何たって彼らの事務所の社長であり生みの親ですから」と田中が語れば、千葉も「発する言葉に力があるから、今回も食らっちゃうかもしれないですね」と嬉しそう。期待に胸を膨らませながら今回もスタート。

◆SKY-HI、小学五年生の時に国語テストで全国1位に

あいさつを済ませるとさっそく、過去にNovel CoreとBE:FIRSTが出演した際、SKY-HIのことが大好きと話していたことを伝えると「自分のいないところで言われるのは恥ずかしいですね」と照れるSKY-HIは、「僕からすると彼らは所属アーティストというよりも、尊敬している仲間なのです。たまたま立場がアーティストとプロデューサーというだけで」。そしてクラウドファンディングで4.5億円を達成したことに触れ「数字としてみるとすごく怖いですが、この世界で戦っていく上で、実績として示すのであれば数字はこだわらなければならないものだと思っています。僕を信じて賛同していただいた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」。

話題はSKY-HIのパーソナルな部分へ。両親の話や自身の幼少時代について話す中で出てきたのが、小学五年生の時の模試で国語のテストで全国1位になったこと。これにはMC二人もびっくり。でも当のSKY-HIはこともなげに語る。「あの頃は勉強そのものにハマっていたんです。文字を読むことに興味をそそられていた時期で、小説から自己啓発本までいろんな本を読んでいました。小説であれば三浦綾子さんの『銃口』、自己啓発本はリチャード・カールソンさんの『小さいことにくよくよするな』は、印象に残っています」。小5にして難解な本を読んでいたことにさらに驚嘆した田中は「勉強をしていたから読めたんだろうね」と、ただただ感心しきり。

◆SKY-HI、15歳で起業したことにも言及

続いて話はSKY-HIのバンド歴について。最初に手にした楽器は意外にもドラムだったそう。「中学生になって、それまで真剣に考えていたサッカー選手になることをやめたのですが、そんな時に母親がエリック・クラプトンのライヴ映像を見ていたんです。自分も一緒に何となく見ていたのですが、ドラムを叩いていたスティーヴ・ガッドがカッコ良すぎて。とりあえずスティックを買って練習を始めたのが最初です。当時、ドラムをガチでやっている人が少なかったようで、多い時は7つのバンドをかけ持ちするなど、色んなバンドから声がかかるようになりました。自分もタダでドラムを叩けるから逆にありがたかったです(笑)。ドラムと一緒にベースもやっていたのですが、この二つの楽器を経験したことは、今のクリエーションに生かされています」。

さらにSKY-HIは、15歳で起業したことにも言及。「ヒップホップにハマっていたことと、当時ラッパー・Jay-Zの本を読んだ時に、ラッパーでありながら自らのレーベルを作るなど面白い活動をしていて、自分もやってみたい、というか起業しなきゃって思ったのです」とコメントした。

これを聞いたMC二人はまたもやびっくり。「僕は15歳の時なんて鼻水垂らしていましたから」と千葉。田中は「俺なんて学校帰りの買い食いにはまっていて、毎日コロッケかハムカツか買うのを悩んでいただけだから(笑)!」と自虐する。

SKY-HIは「大学を卒業して業界に入るのは普通ですが、今から少しでも触れたいと思ったんです」と、当時の心意を語る。履歴書を送ったものの、結果的には裏方ではなく出役として携わることになったが、ここにも特に抵抗はなかったそう。

◆SKY-HI、オーディションで不合格伝えるときの心中吐露

そんなSKY-HIが影響を受けたアーティストは、子どもの頃に聴いたミスチル。特に歌詞を見た時は衝撃を受けたそう。「中でも『everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜』と『マシンガンをぶっ放せ』を聴いたのですが、社会風刺やシニカルな言い回しに良い意味でショックを受けて、さらに言葉への興味が湧きました。また例えば”ヒットチャートにドロップキック”など、自分の知らない社会の実情や世界情勢を曲中で、しかもポップに4分程度の時間内に表現していたことにびっくりして。これが僕のアーティストとしての原点です」。

そして話題はオーディションについて。やはり不合格を伝えることはきついですね、と心中を吐露。「大変な作業ですが、でもそこに蓋をしてはいけないと思っています。オーディションを受けた後も人生は続くわけですから、合否もしっかり考えなければいけないと思っています」。

そんなSKY-HIが今回披露した曲が、先ほども出た『everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜』。「自分が8歳の時から聴いている、アーティストとしての原点になっている楽曲ですので、大事に歌わせていただきます。僕が8歳の頃に影響を受けたように、今回のライヴを通じて、今の8歳の子どもたちにも何かしら影響を与えられるように頑張ります」。さらに2つ目の楽曲は『Bare-Bare』。「SNSで加工をしたりするなど、個人的に、現代の世の中的に心身ともに自分を飾ったりすることが多くなったと感じていて、でも結局は裸の自分を愛して、裸のままでいいんじゃないかなという思いを書かせていただきました」。

そして最後にお待ちかね、千葉による曲振りの時間。SKY-HIからは、「『Bare-Bare』には色気のある部分もあるので、色っぽく!文字通り”ひと肌脱いで”ください(笑)!」と、かなりの無茶振りが。これに対し、セクシー感満載で曲振りをした千葉に対し、一堂大爆笑。「めっちゃいいです!」と、SKY-HIも大満足。これに対し「俺の裸、想像できた(笑)?」と、ドヤる千葉だった。

◆SKY-HI、ミスチルの楽曲披露

「よろしくお願いします」と、各スタッフに丁寧にあいさつをしながらスタンドイン。乱雑に積み上げられたカラフルなネオンサインが、クラシックなライブハウスのような雰囲気。そんな中、最初に披露したミスチルの『everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜』は、リハーサル&本番に関係なくフルスロットルでパフォーマンスを披露する。

一方、『Bare-Bare』では、パープルや赤を基調とした照明使いと相まって、『Bare-Bare』ならではの妖艶でメロディアスな曲調が大人なムードを演出。軽快なラップに乗ったメッセージ性の強いリリックは、聴くものの心に刺さる。UNCUTの撮影では「3台のカメラで撮るってなかなかないですよ(笑)!これ言うなれば“パパラッチショット”ですね(笑)」と、SKY-HIが率先してテンションを上げたこともあり、現場スタッフの士気も俄然アップ。

サービス精神旺盛なSKY-HIのアクトと相まって、ファン悶絶のお宝ショットが満載。「なんか楽しくなってきちゃった(笑)」と言いつつ披露した、躍動感溢れる力強いパフォーマンスは、画面から出てきそうなほどリアルな空気感が満載だった。(modelpress編集部)

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