NMB48最後の3期生、加藤夕夏が、26歳の誕生日を迎えた1日、大阪・NMB48劇場で卒業公演を行い、チームN「夢中雷舞」公演をもって、アイドル活動に終止符を打った。
生誕祭を兼ねたアイドル最後の公演は、劇場通算600回出演の節目にも重なった。本編が終わり、「うーか」コールが起こると、11年の3期オーディション風景写真からスライドショーが始まった。
11年12月に3期お披露目され、わずか半年で選抜入りを遂げた5枚目シングル「ヴァージニティー」のメロディーが流れる中、加藤のアイドル人生をたどり、スライドで振り返った。
最後の曲に選んだのは、創設メンバーでOG山田菜々のソロ曲「みんな、大好き」。歌い終えると、加藤のすぐ後に加入した4期生の渋谷凪咲(26)川上千尋(24)も駆けつけた。
渋谷、川上ら仲間が見守る中、卒業証書、花束、そして劇場ロビーに掲示される金色のネームプレートを受け取り、加藤はあいさつ。満面笑みで「14歳からNMB(48)にいて、先輩方を見送りながら、自分はどんなドレスにしようかな? なんて考えながら、見送っていました。こうして、11年半かかったけど、実現することができて、本当に幸せです」と話した。
加入当初から、ダンサーとして注目された。創設時からのエース、OG山本彩にも引けをとらないキレ味抜群のダンスを武器に、加入半年で選抜入り(ヴァージニティー)を決めた。
「うれしい時も、悔しい時もありました。でも、乗り越えてこられたのも、苦楽をともにしてくれたファンの皆さん、そしてメンバーのたくさんの愛のおかげです」と感謝した。
続けて、オーディションを発見した母にも「見つけてくれてありがとう」。卒業後は舞台を中心に女優として活動すると決めており、「なんばから大きく羽ばたいて、大きな会場で、また皆さんと会えるように、自分をアップデートしていきます。アイドルとしては今日が最後ですが、これからは加藤夕夏の、女優としての成長を見守ってください」と、新たな地での活躍を誓った。
ファンからの声援がやまない中、舞台の床に向かい「600回、11年半ありがとう」と劇場への思いも口にしていた。