NHK紅白歌合戦「出演者に対する性的搾取、性的虐待を排除し…」6項目から成る人権尊重ガイドラインを公開

 NHKは13日、「第74回NHK紅白歌合戦」の出場者を発表。併せてHP上で「出演者に対する人権尊重のガイドライン」を公開した。

 HPでは出場歌手、テーマロゴ、キービジュアルと同時に「『第74回NHK紅白歌合戦』の制作にあたっては、下記のガイドラインを順守します」とつづり、「第74回NHK紅白歌合戦の出演者に対する人権尊重のガイドライン」のタイトルで、6項目から成るガイドラインを発表した。

 この中で1番目に「人権、人格を尊重し、コンテンツ制作のあらゆる段階で、誰もが十分に能力を発揮できる規律ある制作現場を目指します。出演者に対する性的搾取、性的虐待を排除し、悪質な嫌がらせや差別的または攻撃的な行動を認めません」と明記した。

 続いて「制作現場において、人種、民族、国籍、宗教、障害、政治的思想、性別、年齢、ジェンダーなどいかなる理由による差別も認めません」「強制労働など人権を侵害する労働慣行は認めません」とし、子どもの人権、出演者の心身の健康、職員による出演者の人権尊重を挙げ、「芸能事務所など出演者に関係するすべての取引先に対しても、本ガイドラインへの賛同を求めます」と結んでいる。

 この日発表された出場者44組のうち、「SMILE−UP.」(旧ジャニーズ事務所)からの出演者はなし。昨年は6組が出演していたが、1979年以来、44年ぶりに同事務所からの出場者が「ゼロ」となった。ジャニー喜多川元社長の性加害問題を受け、ガイドラインに照らし合わせての決定とみられる。

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