10月2日の放送開始から、そろそろ1カ月。趣里(33)主演のNHK朝ドラ「ブギウギ」は、今のところ《面白い》《笑えて泣ける、これぞ大阪制作!》などと評判がいい。先週25日放送の第18話では、ストライキの責任を取って「梅丸少女歌劇団」を辞めるという大和礼子(蒼井優)と橘アオイ(翼和希)を、スズ子(趣里)らが涙で引き留めるという内容で、《これはつらい》《趣里ちゃんの演技がうますぎて、もらい泣きしちゃった》などなど、共に涙を流した視聴者が続出した。
「蒼井さんをはじめとする梅丸の団員たちがみんな光っていて、そこが大きな魅力になっていた。視聴者は主人公のスズ子だけに感情移入するというよりは、梅丸の世界にどっぷりと浸りきっていたんですよね。だからこそ、18話でのトップスターの退団と、その後の美しいラインダンスに涙が込み上げたんでしょう。視聴者の心の機微を非常にうまく掴んだ脚本だと思います」(テレビ誌ライター)
そんな「ブギウギ」の放送前に、視聴者が心配していたのは、スズ子を演じる趣里と、その母であるツヤを演じる水川あさみ(40)の年齢差が7歳しかないという事実。《年齢差、近すぎない?》《ちゃんと母娘に見えるのかな》と、2人の年齢差が近すぎることが原因で《物語に入り込めないのではないか》と心配する声がチラホラあったのだ。
「でも、いざ趣里さんが登場すると、水川さんが演じるツヤとの母娘の並びに何の違和感もなかったですよね」と、芸能ライターのエリザベス松本氏がこう続ける。
「そこで思い出したのが、2015年の舞台『大逆走』。趣里さんはセーラー服の少女を演じていたんですが、舞台に出てきた瞬間12、3歳ぐらいにしか見えず……《童顔すぎない!?》と驚きました。今回は役作りで少しお顔がふっくらされたようですし、より一層幼く見えます。『大逆走』でも趣里さんのダンスが見られたのですが、6歳からバレエを習っていたというだけあって非常に優美でした。加えてあの童顔ですから、舞台上では《妖精のような人》という印象を受けました。『ブギウギ』でもこれからダンスシーンが増えてくるでしょうから、きっと視聴者もますます魅了されるはずです」
さらに、あるエンタメサイト編集者からはこんな声も。
「今のところアンチがほぼいない朝ドラと言えると思います。《趣里さんの抑揚つけすぎの関西弁が惜しい》なんて指摘はあるようですが、物語の面白さとスズ子というキャラの愛らしさでカバーできていると思います。たったひとつだけ、この朝ドラで今のところ《好きじゃない》と言われているモノがあるにはあるんですけどね……」
そのたったひとつのモノとは、オープニングで主題歌に合わせて動く「人形」のことらしい。首が長く、目がギョロギョロとした様子に《怖い》《苦手》《子どもが嫌がる》なんて書き込みは結構見られる。もっとも、主題歌の「ハッピー☆ブギ」については《好き》《いい曲!》の声が圧倒的に多いので、人形嫌いの人は、オープニングは目をそらしておくしかないか。

