昨年11月に61歳で亡くなったシンガー・ソングライターKANさんが生前、出演とともに演出なども手がけてきたFM COCOLOの野外イベント「風のハミング」が27日、大阪・靱公園センターコート特設会場で開かれた。
今年で12回目。ともにイベントの核を担ってきたスターダスト・レビュー根本要、シンガー・ソングライター馬場俊英らがKANさんへ盛り上がりを届けた。
毎春恒例の野外イベント。「都会の真ん中で、大人のための音楽祭」をコンセプトに行われてきたが、KANさんは“レギュラー”メンバーだった。今年はKANさんの楽曲「よければ一緒に」をイベントタイトルに配し、KANさんの楽曲を軸にして開催。シークレットゲストとして、杉山清貴、佐藤竹善、トータス松本、槇原敬之も登場。会場には、約6000人が集まった。
ホストの根本は「今日はとにかく音楽を楽しんで。“よければ一緒に”パワーも送って。みんなのパワーがないと歌えないから」。根本、馬場による“風ハミ”限定ユニットが「夢の中へ」を歌い、杉山と佐藤も「想い出がいっぱい」を披露。時代を彩る名曲を響かせた。
イベントのテーマ曲「靭のハミング」では観客とともにハミングをまじえてパフォーマンス。さらなるシークレットゲストとして、トータス、槇原が姿を見せると、、会場から大きな歓声と拍手が起こった。
トータスは「笑えれば」、槇原は「遠く遠く」など自身の楽曲以外にも、KANさんの楽曲もカバーで歌った。
イベントの締めは「愛は勝つ」。出演者から「KANにみんなの声が届くように!」との思いが込められ、届けられた。
拍手が鳴りやまぬ中、根本と馬場は「みんなと一緒に今日はすごい景色を見せてもらった。今日を区切りに、また明日から違った気持ちでKANの音楽を楽しんでもらいたい。愛は勝つ、みんなで歌えて幸せだった。また風ハミに一緒に参加してほしい」。
KANさんへの思い、ライフワークだったイベントへの思いを語っていた。
この日の模様は根本、馬場がDJを務めるFM COCOLO「Wabi−Sabiレディオ・ショー」(土曜午後6時)で、5月11、18日に放送予定。