吉本新喜劇の池乃めだか(80)が19日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の本公演で『傘寿記念公演』の座長を務めた。自身が持っていた最年長座長記録を塗り替えた。今年2月に脳梗塞で入院・手術を経験したが、笑いへの意欲は衰えず。“ちっさいおっさん”が新喜劇に偉大な歴史を記した。
池乃は、7月3日に傘寿の誕生日を迎えた。16日に出演した小籔千豊主宰のフェス『KOYABU SONIC 2023』(コヤソニ)では、ロックバンド・tricotの演奏で橋幸夫「潮来笠」を熱唱。一方、出番後の囲み取材では、2月に脳梗塞で入院・手術していたことを報告していた。
1976年に新喜劇入団。間寛平との“サルとネコの戦い”など、数々のギャグで一時代を築いてきた。昨年7月には79歳でNGK本公演で座長を務め、最年長記録を樹立。そして今年、長年苦楽を共にした末成映薫やMr.オクレをはじめ、酒井藍、浅香あき恵、内場勝則、吉田ヒロらと記録更新に挑んだ。
しっかりとした足どり&声で舞台上に登場すると、歓声。身長差で共演者の視界に入らないというお決まりの流れで、「み〜さ〜げて〜ごらん〜♪」とボケて爆笑させた。孫を想ううどん処・池乃屋の大将役を演じて笑い泣きを誘い、大きな拍手が贈られた。
劇中では「一生懸命頑張って長生きするぞ!」と力いっぱい。NGKの入り口前には、池乃のオブジェが飾られた。