『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『世界をリードする超最先端施設』
日本が誇る最新技術 ダイヤモンド製センサー
群馬県高崎市で『量子センサー』の研究開発に携わっているのが、量子科学技術研究開発機構 量子機能創製研究センター・センター長の大島武だ。ここではダイヤモンドに特殊な加工を施し、物質の温度や磁場を極めて高い精度で測ることのできるセンサーの開発が進められている。この研究を応用することで、ペットの脳のわずかな反応を読み取るためのセンサーや、電力をほとんど使わず情報のやり取りができるようになる充電不要のスマホが実現する可能性もあるという。これから5年ほどを目処に、実用化が期待されている。
量子科学技術研究開発機構
量子機能創製研究センター
センター長 大島武
日本の産業復権のカギ 巨大な顕微鏡『ナノテラス』
宮城県仙台市で、来年から運用が開始される超最先端施設『ナノテラス』の解説を行ったのは、量子科学技術研究開発機構 安積隆夫上席技術員と、光科学イノベーションセンター 理事長・東北大学 総長特別補佐 高田昌樹氏だ。この施設は、太陽の10億倍以上の明るい光を使った巨大な顕微鏡で、目には見えないナノの世界を分析することができるという。電子を施設の加速器の働きによってほぼ光の速さにまで達したビームを、何度も急カーブさせると、太陽の10億倍の『放射光』という強い光になり、このおかげでナノレベルの物質もくっきり見ることができるようになる。一般的な顕微鏡でも、倍率を上げると対象物がより暗く見えるが、放射光施設『ナノテラス』では電子が持つ放射光をより明るい状態で取り出すことで、これまでの顕微鏡では観測することができなかった神経細胞の構造や、現在まで解明されてこなかった食物の味や食感に関する情報の解析が見込まれる。
量子科学技術研究開発機構
上席技術員 安積隆夫
光科学イノベーションセンター 理事長
東北大学 総長特別補佐
高田昌樹
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