■「ミス・ユニバース」の応募基準が変更に
1952年より続いている「ミス・ユニバース」は、世界の各国代表が参加し、世界一の栄冠を競い合う美の祭典。世界3大ミスコンテストの1つであり、毎年90か国以上の代表者の中から世界一の美女が決定する。
本年度から世界大会の応募基準が変更となり、婚姻または婚姻歴あり、妊娠中や出産経験のある女性も参加が可能となった。「2023 ミス・ユニバースジャパン ファイナル」には、ファイナリスト計11人が出場した。
■「日本を背負う女性リーダーとして」世界大会への意気込み語る
大会後の囲み会見に出席した宮崎は、日本代表の栄冠に輝いた心境を「夢なんじゃないかって驚きの気持ちでいっぱいなんですけど、これまでともにトレーニングをしてきた仲間や、ユニバースを目指していた女性たちの今年の日本代表として責任を持っていかないといけないなという自覚が、今ひしひしと芽生えてきています」と吐露した。
「2カ月間という短い期間なんですけど、日本を背負う女性リーダーとして、いかにして世界に発信できるかを考えて世界大会に臨みたいと思います」と世界大会への意気込みも語った。
また、本大会に出場したきっかけとして「幼い頃からチアダンスを行う中で、自分1人としてどのような行動、女性として発信ができるのかと考えたときに、ミス・ユニバースがあったので応募しました」と打ち明けた。
大変だった思い出を聞かれると「たくさんあります(笑)。大会の会場で配られるパンフレットの表紙撮影で、表紙メンバーに選ばれなくて悔しかったのですが、その経験があったから強くなれたなと実感しているので、苦い思い出でもあり、いい経験だったなって思います」としみじみと回顧した。
宮崎がグランプリに選ばれた決め手を美馬氏に尋ねると、「今日の審査には関わっていないので、審査員の方に聞いてみないとわからないんですけど」と明かしつつ、「審査員の方から『この11人の中で壁に当たった人はどなた?』って聞かれたときに、今の(表紙に選ばれなかった)ストーリーを出したんですよね。
今までの日本代表って絶対に表紙を飾っていたので、中間地点で“表紙に出ないと日本代表になれない”というマインドがある中で、後半の2カ月を乗り越えないといけないというのはすごく大きな壁だと思ってお話をしたんですけど、そこの強みが決め手だったのかなと思います」と分析した。
■節目を迎え、新たな「ミス・ユニバース」へ
そして、本大会を振り返っての思いを聞かれた美馬氏は、大会の成功を感謝し、「社会のためにどう動くかというのも、やっとこの5年目からスタートできることができました。新しい日本代表が誕生して、新しいDNAをミス・ユニバースに吹き込んでくれて、それがミス・ユニバース・ジャパンの大きな進展になっていくのかなと思うので、今年は宮崎莉緒一色な1年になっていくのが楽しみです」と期待を寄せた。
なお、本年度から世界大会の応募基準が変更になった点について美馬氏は「ミス・ユニバース自体が女性リーダーの発掘の場と言われている中、今まで結婚歴があったり、出産されているというところで縛りがあったので、もう少し縛りのない大会になったらいいなという願いがあった。すごくいい進展だと思いました」と賛同した。