TBSの井上貴博アナが15日、TBSラジオの番組「井上貴博 土曜日の『あ』」に出演。この日、午前に発生した岸田文雄首相襲撃事件に言及した。
番組開始前、衆院補欠選挙で和歌山1区の応援演説のため和歌山・雑賀崎漁港を訪れていた岸田首相が、爆発物のようなものを持っていたとみられる男に襲撃される事件が発生。男は直ちに取り押さえられて威力業務妨害で逮捕され、岸田首相ら周囲の人たちは無事だった。
昨年7月には安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する大惨事が発生。それだけにこの一報に多くの人が衝撃を受けている。
井上アナは冒頭、「一報入ってドキッとしましたよね。こういうときって精神的に追い込まれるというか、気づかぬうちに動揺してるってことあると思うんで、今お聞きのみなさんも落ち着きながら冷静にゆったりやっていきましょう」と呼びかけ、冷静なトーンで事件のニュース原稿を読み上げた。
その後、井上アナは「本当にケガ人が出なくてよかった」と安堵の声するも、一方で「安倍元首相の事件から1年たってないなか、絶対にこんなことを起こさせないと関係者が体制を組んでいた。にもかかわらず起きてしまうというのが…」と衝撃を隠せない様子だ。
最後は「民主主義、絶対暴力に負けちゃいけないんだっていうのは大切ですけど、命をどう守っていくのか」と、複雑な気持ちを明かした。