■高橋努・阿部進之介が、嶋左近や黒田長政など、豊臣家が誇る武将を演じる
高橋は、“寡黙にして勇猛果敢、三成に過ぎたる者”嶋左近を演じる。石田三成(中村七之助)がその才覚にほれ込み、三顧の礼をもって召し抱えた武将。三成(七之助)が佐和山城へ蟄居に追い込まれた際も付き従い、打倒家康(松本)の志を共にする。逆境においてこそ、真価を発揮する男、という役どころだ。
阿部は“武闘派で知られる軍師官兵衛の息子”黒田長政を演じる。秀吉(ムロツヨシ)の参謀・黒田官兵衛の息子。唐入りの際は奮闘にも関わらず、恩賞にありつけず、辛酸をなめる。帰国後は三成ら五奉行たちとの対立を深め、やがて徳川方に転じる。
■ムロツヨシ演じる秀吉や佐藤隆太演じる秀長を支える人物が登場
そして、網川が演じるのは、“天下人家康の流れをつくった知将”藤堂高虎。羽柴秀長(佐藤隆太)の元で活躍、知将としての才能が開花。唐入りでは水軍を率いて、最前線で激闘を重ねる。秀吉死後は武将の心を解さない三成に見切りをつけ、いち早く家康支持に転じる。
最後に、武田が演じるのは、徳川と婚姻関係を結び、三成の怒りを買う武将・蜂須賀家政。秀吉の天下取りを支えた勇猛果敢な武将。唐入りで武功もあげるも石田三成ら奉行に正当に評価されず、家康に近づき、徳川との婚姻関係を画策する。反三成派の急先鋒、という役どころだ。
このたび、出演にあたり高橋、阿部、網川、武田がコメントを寄せた。
■高橋努コメント「『どうする家康』の世界に入れることがうれしく光栄です」
――演じる人物の印象はいかがですか?
嶋左近、まずは謎多き人物という印象です。武将として有名でカリスマ性もある人物なので、どこかキレのある芝居が出来ればと思ってます。松本潤さんとは長年お酒を酌み交わしてきた仲ですが、初共演で、さらに「どうする家康」の世界に入れることがうれしく光栄です。
――これまでご出演になった大河ドラマの現場で、印象に残っていることはございますか。
「西郷どん」(2018年)の際、ロケで初めて奄美大島に行けたこと、そして島人のことばの難しさ(字幕が出ていた)、全身の日焼けメイクを落とす大変さが印象に残ってます(笑)。
■高橋努「(石田三成を演じる中村七之助さんとは)違った雰囲気が出せればいいかと」
――これまで度々“古沢作品”に出演されていますが、「どうする家康」に関して楽しみにされていることがあれば教えてください。
古沢作品は映画で2作品出演しました。一つはチンピラ、もう一つは池田恒興という武将で、どちらもコメディータッチで描かれた役でした(私がそう演じただけかもしれませんが)。今回はト書きに「寡黙な」と書かれていたので、古沢さんが考える寡黙をどう表現できるかがキーの一つのような気がしています。
――あるじである三成役の中村七之助さんとのシーンが多くなるかと思いますが、楽しみにされていることがあれば教えてください。
中村七之助さんはやはり立ち姿、佇まいが確実に良いはずなので、私は違った雰囲気が出せればいいかと。三成への忠誠心や三成との仲がどういうものであったか、一緒に作っていけたらいいなと思います。
■阿部進之介コメント「黒田長政の正義を信じて演じます」
――演じる人物の印象はいかがですか?
長い時間をかけて描かれてきたこの世界の一部に溶け込む事がとても楽しみです。幾度となく描かれてきた石田三成と黒田長政ら武闘派大名の確執は、今作においてはどちらが悪ともならない描き方をされています。でも、ある人にとっての正義は、ある人にとっての悪。私は黒田長政の正義を信じて演じます。その先に何があるのか。史実だけでは見えない両者の感情を見届けていただければ幸いです。
■網川凛コメント「本当に楽しみしかありません」
――演じる人物の印象はいかがですか?
知将、築城の名手、あるじを7回変えた猛将、とさまざまな側面を併せ持った印象の武将です。足軽の出、外様でありながら家康臨終の際には枕元に招かれるほど信頼されたその人柄は、合理的精神と忠義の人なのだと思います。あとかなり大柄だったとも。僕、大柄な方ではないんですよね。むしろ共演する方々が大柄です、顔も濃いです。
家よりも人を重んじる、その部分を根底として大切に演じていきたいです。今作を通じて藤堂高虎という人物に興味を持ってくれる人が増えたらうれしいです。大河の時代劇は役者なら誰しも一度は出演を願う憧れの場です。今回初参加させていただける事を大変光栄に思いつつ、本当に楽しみしかありません。
■武田幸三コメント「判断を本能で察知し生き残った武将だと思います」
蜂須賀家政の印象は、ストレートな性格で最前線で戦うことを望む武将らしいところもありますが、家のために政略結婚を画策し、関ケ原では子の蜂須賀至鎮と、敵味方に別れるなどして蜂須賀家を守るところもあり、戦国時代で生き残るための行動、判断を本能で察知し生き残った武将だと思います。私が経験した命のやり取りの経験を蜂須賀家政を通して表現をし、「どうする家康」に貢献させていただきます。