7歳で初舞台、スター俳優だった市川猿之助容疑者の逮捕に戸惑いの声…「歌舞伎界の大損失」

7歳で初舞台、スター俳優だった市川猿之助容疑者の逮捕に戸惑いの声…「歌舞伎界の大損失」

市川猿之助容疑者 【読売新聞社】

(読売新聞)

 東京都目黒区の住宅で先月、両親と倒れているのが見つかった歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗(きのし)孝彦)容疑者(47)について、警視庁は27日、死亡した両親のうち母親の自殺を手助けしたとして自殺ほう助容疑で逮捕した。

 猿之助容疑者は7歳で二代目市川亀治郎を名乗って初舞台を踏み、早い時期から芝居や舞踊で才能を発揮して注目された。

 伯父で三代目猿之助だった市川猿翁さん(83)が病に倒れた後の2012年、「沢瀉屋おもだかや」(猿之助家)を代表する名跡「市川猿之助」を四代目として継承。スター俳優として10年以上、歌舞伎界を引っ張ってきた。

 人気漫画が原作の新作歌舞伎「ワンピース」を主導するなど、演出やプロデュースにも手腕を振るった。テレビや映画、現代演劇にも数多く出演してきた。

 それだけに影響は大きい。10月までの歌舞伎公演は全て降板が決定。内閣総理大臣役で出演し、6月16日に公開予定だった映画「劇場版『緊急取調室 THE FINAL』」は公開延期となった。歌舞伎を興行する松竹は27日、「このような事態に至りましたことを重く受け止めております」とコメントした。

 演劇評論家の犬丸治さん(63)は「頭脳明晰めいせきで先が読める人だったのに、なぜ自分の責任を放棄するようなことをしたのか。父親の市川段四郎さんが亡くなったことも含め、歌舞伎界の大損失としか言いようがない」と語った。

 東京都中央区の歌舞伎座の前では、ファンらから戸惑いの声が聞かれた。

 目黒区の医師(78)は「古典からスーパー歌舞伎まで活躍の幅が広く、今後が楽しみな俳優だったのに」と困惑した様子。埼玉県深谷市の主婦(57)は「時代に合わせた新たな挑戦をしている人だと思う。一体何があったのか」と話した。

 不安や悩みの相談は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)や、よりそいホットライン(0120・279・338)など。

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