東京都目黒区の住宅で先月、両親と倒れているのが見つかった歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・
猿之助容疑者は7歳で二代目市川亀治郎を名乗って初舞台を踏み、早い時期から芝居や舞踊で才能を発揮して注目された。
伯父で三代目猿之助だった市川猿翁さん(83)が病に倒れた後の2012年、「
人気漫画が原作の新作歌舞伎「ワンピース」を主導するなど、演出やプロデュースにも手腕を振るった。テレビや映画、現代演劇にも数多く出演してきた。
それだけに影響は大きい。10月までの歌舞伎公演は全て降板が決定。内閣総理大臣役で出演し、6月16日に公開予定だった映画「劇場版『緊急取調室 THE FINAL』」は公開延期となった。歌舞伎を興行する松竹は27日、「このような事態に至りましたことを重く受け止めております」とコメントした。
演劇評論家の犬丸治さん(63)は「頭脳
東京都中央区の歌舞伎座の前では、ファンらから戸惑いの声が聞かれた。
目黒区の医師(78)は「古典からスーパー歌舞伎まで活躍の幅が広く、今後が楽しみな俳優だったのに」と困惑した様子。埼玉県深谷市の主婦(57)は「時代に合わせた新たな挑戦をしている人だと思う。一体何があったのか」と話した。
不安や悩みの相談は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)や、よりそいホットライン(0120・279・338)など。