“鼓動する畳”が完成 新しい「ごろ寝」体験提案、国産畳の新たな可能性開く

“鼓動する畳”が完成 新しい「ごろ寝」体験提案、国産畳の新たな可能性開く

鼓動する畳『TTM-V20』を開発した八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会

(ORICON NEWS)

 熊本・八代産い草・畳表の再興を目指す『八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会』は、畳の可能性をひらくことをコンセプトに、これまでにない畳商品の開発を目指すオープンイノベーション型プロジェクト「YATSUSHIRO TATAMIx」に取り組んでいる。そして、同プロジェクトによる第1弾プロダクトとして、鼓動する畳『TTM-V20』をプロジェクトパートナーである日本音響研究所の監修のもと開発したと28日、発表した。同プロダクトを活用して商品・サービス開発に共に取り組むアライアンス先を今後募集する。

 『TTM-V20』は、振動スピーカーを畳の内部に6機搭載し、畳に「ごろ寝」することで音と振動を全身で感じることができる「鼓動する畳」。畳と接触した身体の部位から音の振動を感じ取ることができ、その目的に合った音源を作ることで、休憩所でのリラックスシーンから迫力ある音楽や映像作品の鑑賞まで、さまざまな用途での活用が可能なプロダクトとなっている。

 熊本県はい草の栽培面積では全国で99%、畳表の生産量でも99%以上を誇る日本一のい草・畳表の産地。熊本県の中でも豊富な水・温暖な気候など、い草の栽培に適した条件がそろっている八代地域は、国産畳表の約93%を生産しており、国内有数のい草産地として日本の伝統文化である畳表を支えている。

 しかし近年は国産畳の需要減少や価格の低迷などが原因となって、い草の生産者(い草農家)、生産量はともに減少しつつある。全国の畳表精算枚数は、全盛期から95%も激減。国産畳表の絶滅が危惧される状況になっている。この状況を打破するため、八代産い草・畳表の再興、日本の伝統文化である畳表の保護・継承へ民間企業・畳関連企業・生産者団体・行政機関が一体となった協議会「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」を、2019年10月に設立し、再興を目指している。

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