背番号はセリアAでも慣れ親しんだ「12」に決定し、会見ではユニホーム姿を披露した。あいさつでは「私、高橋藍は、2024-25のシーズンから日本でプレーすること、サントリーサンバーズでプレーすることを選びました。2021年12月から3シーズンにわたり、イタリアセリエAでプレーをしてきました。パリオリンピックに向けて、3年間イタリアで成長するとともに、新たに多くの経験をしたいという思いでイタリアに渡り、セリアAに挑戦してきました。そして直近ではプレーオフで決勝まで進出するという新しい経験を得られ、3年間で、すごく成長できたことを実感します」と振り返った。
そして「今回、日本のサントリーサンバーズでプレーすることを選んだのは、新たな環境に身を置いてバレーボール選手としてさらに進化するための挑戦です」と説明。「イタリアで3年間プレーしたことにより、 イタリアリーグでの高さや強さを肌で感じることができ、イタリアでは高橋藍というバレーボールのプレーヤーが一定の評価を獲得し、それが自信へとつながりました。イタリアで引き続きレベルの高い中でプレーすることは自身の成長にはつながると思うのですが、新たな環境、違う国のバレーに挑戦することでさらに成長の幅が広がるのではないかと考えました」と決断の理由を語った。
ポーランドやトルコも検討したが、「SVリーグを選んだ理由としては、新リーグに移行することで世界的にも今最も注目されていることや、現日本代表が体現しているように、日本のバレーボールは緻密で世界に通用するバレーボールです。そこに外国人枠が増えることにより、世界のトップ選手が日本に来ることをニュースで目にしていたので、日本の緻密なバレーボールに世界トップ選手のパワーが加わることで、さらに自身が成長できる環境だと感じました」と言及。SVリーグの他チームからもオファーはあったが、常勝軍団のサントリーサンバーズに決めた。「サントリーサンバーズを選んだ理由は、所属チームを選択する上で、世界一を目指しているクラブであることが1番重要でした。サントリーサンバーズは世界一を目指せるチームです」と語った。
高橋は何度も「バレーボールを夢のあるスポーツにしたい」と宣言。そのための契約も少しだけ判明。単年契約で、契約内容について金額は非公表ながら栗原圭介GMは「車は買えます。家も買えます。東京では土地もあるので難しいかもしれないけど、お家2つぐらい。他のスポーツに引けを取らないオファー」と話していた。
高橋は、2020年に高校3年生ながら日本代表に選出され、大学進学後は日本代表として数多くの世界大会に出場。2021年12月からはイタリア1部リーグ・セリアAでプレーし、2023-24シーズンに所属したヴェロ・バレー・モンツァは準優勝していた。