高橋文哉が恋愛映画初主演、桜田ひよりが恋愛映画ヒロイン初挑戦。サスペンス調の青春ラブストーリー。映画『交換ウソ日記』が全国公開中です。
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今作は高校2年の男子と女子がノートにつける交換日記をめぐって、想いがすれ違う胸キュン物語です。
黒田希美は、ある日移動教室の机の中にルーズリーフの切れ端に書かれた手紙を見つけます。そこには“移動教室でこの席に座る君へ”と書いてあります。手紙を開くと“好きだ! 瀬戸山”というメッセージ。
瀬戸山潤くんは、元サッカー部でイケメンの超モテモテ男子です。学校イチ人気がある瀬戸山くんが自分へいきなり告白したことに希美は戸惑います。イタズラかなと思いつつ、返事を瀬戸山くんの靴箱へ入れました。
“どうして私なんですか?”
瀬戸山くんからの返事はこうでした。“前からずっと気になってた。自分を持っていてカッコいいなって。俺のこと知ってほしい”
希美はうれしく感じ、返信を書きます。“友達からなら。でも噂されたりするの苦手だから、最初は手紙だけでいいですか?”
これをきっかけに二人が交互にノートへ書く秘密の交換日記が始まりました。日記が始まってすぐに希美は、瀬戸山くんのメッセージは希美の親友で生徒会長の松本江里乃へ宛てたものだったと気づきます。瀬戸山くんが“このノートが終わったらもう一度、松本に告白するから”と書いていたからです。
「ごめんなさい。勘違いしていました。ノートをお返しします」
希美はそう伝えようとするのですが、江里乃の返事を心待ちにする瀬戸山くんに本当のことを言えません。
瀬戸山くんは学校で希美を見つけ、声をかけました。江里乃がどう思っているのか、気になっている様子です。
「松本の友だちだよね。なんか聞いてない? ノートとか?」
瀬戸山くんが交換日記をしていると思っている相手は自分ではなく、自分の親友。希美はとっさに答えます。
「返事、あるんじゃないかな、もうすぐ……」
「あぁ、良かった!」
瀬戸山くんの喜ぶ顔を見ると本当のことを話せず、結局、希美は江里乃になりすましてメッセージを書くウソの交換日記を続けます。
希美は、不器用でいつも空気を読みすぎてしまう性格で話し下手です。瀬戸山くんは、思ったことをはっきりと口にするド直球なタイプです。「自分と真逆の瀬戸山くんとは合わない」と美希は思っていましたが、日記のやりとりを通じて、彼のやさしい一面と家族や将来のことで悩んでいるのを知ります。
“俺の好きなものはFC東京と、マキシマム ザ ホルモン”
希美の好きなロックバンドである「マキシマム ザ ホルモン」を瀬戸山くんも聴いていることが分かり、意外なイメージを知ってどんどん惹かれていきました。
こうした中、希美と江里乃それに瀬戸山くんを含めた男女5人で遊園地へ出かける計画が持ち上がります。もし遊園地で瀬戸山くんが江里乃と直接、言葉を交わせば、希美がウソの日記を書いていることがばれてしまうでしょう。さらに、希美の元カレ・矢野先輩が希美の変化に気づきます。
「俺たち、もう1回付き合えないかな」
キャストは、学校イチのモテ男子で思ったことをすぐ口にする瀬戸山潤を演じるのが高橋文哉です。2019年『仮面ライダーゼロワン』で主人公を務め、去年はテレビドラマ『君の花になる』でアイドルグループのリーダー役を演じて注目されました。
空気を読みすぎてしまう不器用なヒロイン・黒田希美役は桜田ひより。子役からキャリアを重ねていて、去年はテレビドラマ『silent』で耳が聞こえなくなってしまった兄(目黒蓮)を気にかける妹役を演じています。
共演するのは茅島みずき・曽田陵介・齊藤なぎさ・板垣瑞生。
ネクストブレイク俳優が集まっていて、メインキャストのSNSのフォロワー数はあわせて500万人を超えています。
原作は櫻いいよの小説で、TikTokでバズり、シリーズ累計発行部数65万部を突破しました。
高橋は今作が恋愛映画初主演。完成披露試写会の舞台で撮影のエピソードを尋ねられ、「監督をはじめスタッフさん総出で『どういう撮り方が一番キュンとするのか』『どの角度だったらひよりちゃんが一番かわいく写るのか』など、試行錯誤しながら撮影を進めた。難しさと達成感を感じました」と振り返りました。
また桜田は恋愛映画のヒロイン初挑戦で、オススメの胸キュンシーンを聞かれ「瀬戸山君がメガネをかけているシーンです! この大スクリーンに高橋文哉様のお顔が! カメラ目線でこちらを見ているという……絶対に楽しみにしていただきたいポイントです!」と女子目線による今作の注目場面を伝えています。
さらに瀬戸山くんの親友を演じる曽田は、高橋のことを「スクリーンでもイケメンですが」と前置きして、「実は現場の裏でもイケメンで、寒くてみんな凍えているときに、みんなにスープを買ってきてくれたんですよ! イケメンだよね〜! 俺もう惚れちゃうかと思った!」と明かしました。
主題歌は、音楽プロデューサー・蔦谷好位置(つたや・こういち)と3人組バンド・あたらよがコラボするKERENMI & あたらよが書き下ろした『ただ好きと言えたら』です。
映画に出てくる交換日記の文字は、実際に高橋と桜田本人が書いています。ヒロインの希美が「このままウソ日記を続けるわけにはいかない」と思いながらもなかなか打ち明けられないことに劇場の観客がハラハラする、サスペンス調の展開です。真実を話せない希美が日記をめくると“お前、だれ?”という瀬戸山くんの文字が……映画『交換ウソ日記』は、いま公開中です。(SJ)