元フィギュアスケート日本代表でタレントの高橋成美(30)が6日、公開中の映画「月下香」の都内での舞台あいさつに立った。本作で念願の女優デビューを果たした高橋はあいさつ後に取材に応じ「いつかスポーツもので主演をやってみたい」と今後の抱負を語った。
高橋は現役引退後の2020年7月に松竹芸能に所属し、タレント活動を開始。以前から女優志向があり「役者さんというのを尊敬していて、目指したいと思って芸能事務所に入りました。松竹は名前に気品があってかっこいいと思った」という。映画では主役の田中亜美(清瀬汐希)の親友を演じるが「フィギュアスケートというのは自分の表現をみんなに渡すもの。今度は言葉も使って表現することができる」と役作りに集中した。起用した淵澤由樹監督は「勘がものすごくよくて、演技に注文を出すとすぐにクリアしてきた。さすがオリンピックに出たアスリートです」と感心した。
高橋は今後について「ふせえりさん、渡辺直美さんのように作品にスパイスを与えるような女優さんになりたい」といい、「スポーツを題材にしたもので主演ができたら。スポ根ものとか大好きです。自分アツいんで」と夢を抱く。近くアクション映画への出演も決まっているという。
現在は日本オリンピック委員会(JOC)の理事として、スポーツの振興や現役アスリートのサポートなどを務めている。先日フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第二戦スケートカナダでは、三浦璃来・木原龍一選手の“りくりゅう”が日本人ペアとして初めてGP優勝。高橋は2014年には木原選手とのペアでソチ五輪に出場(団体戦5位)していたこともあり、「(黒柳)徹子さんに言わせると私も投げられたり、引きずり回されていたことになるんですけど、今回は自分のことのようにうれしかった」と笑顔で話していた。