饗庭蒼一郎(菊池)と百目鬼華子(山田)は、みゆきの市役所納税課の職員で、滞納されている税金を納めてもらう仕事を担う“徴税吏員”のバディ。税金をただ取り立てるのではなく、“払えないワケ”を抱えた市民の事情に寄り添って、救う方法を模索していく。滞納者の「お金と心」に寄り添う徴税吏員の姿をスリリングに描くヒューマンエンターテインメントドラマとなっている。
相楽(本郷奏多)は「奥林のためにも、父の不正をただす。だからみゆきの市に来たんだ」と、饗庭と華子の前で、副市長になった本当の理由を打ち明けた。すべては「徴税禁止リスト」の作成を裏で操り、特定の企業や関係者に納税を逃れさせていた黒幕・相楽グループの会長である父の耕史郎(板尾創路)の悪行を暴くためだった。
そして、その不正に無理矢理関与させられていた友人・奥林(結木滉星)の無念を晴らそうとしていた。3年前、奥林はなぜ屋上から身を投げなければならなかったのか。あのとき、相楽と奥林は何を話していたのか。相楽の口からすべてが明かされる。
饗庭たち第三係は、ついに「徴税禁止リスト」の真相にたどり着いた。リストによって納税の義務を不正に逃れている相楽グループの推定滞納額は、法人住民税や固定資産税など5年分で約45億円になる。その莫大な額に及ぶ不正の証拠をつかむため、饗庭たちは徴税吏員に与えられた“切り札”を使って、巨大企業・相楽ホールディングスの捜索に動き出す。
しかし、息子である相楽の裏切りに気付いた耕史郎は、市長の米田(佐戸井けん太)、財務部長の浦部(川瀬陽太)と結託して、すでに先手を打っていた。みゆきの市を牛耳る巨大企業による莫大な額の不正を暴くことができるのか。

