同作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。
■追加キャスト第2弾が発表
さらに、第2弾となる追加キャストとして、近藤公園、梶原善、片岡正二郎、山路和弘の出演が発表された。
近藤が演じるのは、恵那がコーナーMCを務める深夜の情報バラエティー番組「フライデーボンボン」のプロデューサー・名越公平。番組を仕切るチーフプロデューサー・村井(岡部たかし)の顔色をいつも気にしながら、番組会議では多数派意見重視で現場を取りまとめる“安定志向型“プロデューサー。判断に困った時は、自分で責任を取るのを回避するため、ついつい上層部に判断を委ねるくせがある。
梶原が演じるのは、「フライデーボンボン」のMC・海老田天丼。蝶ネクタイに丸眼鏡がトレードマーク。陽気でひょうきんな彼は、まさに番組の元気印。番組の若い女性アシスタントや“ボンボンガール”らと番組を盛り上げ、スタジオを縦横無尽に駆け回る。
片岡が演じるのは、とある女性連続殺害事件の被疑者として逮捕され、最高裁で死刑判決を言い渡された松本良夫死刑囚。元板金工だった彼は今、わずかな“希望”を誰かに託しながら、拘置所で“いつ来るか分からない自分の最期”と向き合う日々を粛々と送っている。
山路が演じるのは、副総理の大門雄二。警察庁長官出身という幅広い人脈を生かし、政界に相当幅を利かせている。官邸キャップの斎藤(鈴木)を一目置き、懇意にしている。
■番組アシスタント役やAD役も明らかに
また、「フライデーボンボン」の出演者役も新たに明らかになった。MCの海老田(梶原)と共に番組進行を務めるアシスタント役に川瀬莉子、番組を明るく盛り上げる“ボンボンガール”のメンバーとして、華村あすか、真洋、新関碧、あのん、森日菜美、橋本萌花が出演する。さらに、新米ディレクターの拓朗(眞栄田)と共にフロアを盛り上げるAD役として、天野はな、篠原悠伸、スタッフ役として、亀田侑樹、竹林佑介、川久保晴、祐村要、武内おとが出演する。
■近藤公園コメント
「エルピス―希望、あるいは災い―」! なんて気になるタイトルでしょうか。これまで報道や冤罪を扱った作品はたくさんありますが、情報番組のアナウンサーとディレクター目線で、つまりTV局の内側から描いてみせるTVドラマは、あまりないんじゃないでしょうか? 気概を感じずにはいられません。その一端を担える事がとても楽しみですし、“伝えることや表現に関する自由”と“大人の事情”についても考えてみたりしながら、この作品と向き合っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
■梶原善コメント
今回のような物語を、一口にヒューマンドラマと言ってしまって良いものか分かりませんが、登場人物としてそれぞれが抱えている悩み、問題を解決できないまま、今すべき仕事をこなしていく。そして、新たな問題に直面していく大変苦しいところでつき進む物語。そんな中、僕が演じる海老田天丼さんは、芸人としてはそこそこの成功者ではあるが、“そこそこ”というところが、彼がどうしても打破できない悩み、問題であります。その辺りのそれぞれの思いを、このドラマのおもしろ味として楽しんでいただけるのではないでしょうか。お楽しみに。
■片岡正二郎コメント
お話を頂いた時は驚きました、舞台ばかりだったので初ドラマです、ははは。 死刑囚というのもまた、驚きました、これも初です。 死刑囚は、他の受刑者とは違って、死を待つというのが刑なんです。死刑の執行は当日知らされる、そんな毎日をどんな気持ちで暮らしているんだろうと、ずっと想像しています。見ていただいた人にその気持ちが感じられるように演じたいと思います。 台本をもらうたびに、次回が気になって仕方ありません、ぜひ楽しんでください。
■山路和弘コメント
ネタバレはできないし、最後まで読ませてもらってないが、この脚本、ユルいのか厳しいのか判別できぬまま始まり、背中をくすぐられたと思ったら銃を突きつけられ、今は銃とコショコショが並行し、イライラと読み進みながら、久々の悪人と久々の監督の演出を楽しんでます。


