同作は、テレビ朝日で昨年9月まで放送されていたバラエティー番組『トゲトゲTV』の出演者、福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)の3人が、俳優の佐藤寛太(劇団EXILE)と長久監督を迎えて制作した短編映画。動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で独占配信されている。
カニ(父)と人間(母)の間に生まれるという、親ガチャ“SSR(スーパースペシャルレア)級の大外れ”を引いてしまった女子高生・石田ピスコ(加納)の恋物語と半生を、真面目さと不真面目さが絶妙に交錯するブラックユーモアをもって鮮烈に描いている。
世界各地の映画祭に応募しまくり、昨年9月に「第42回バンクーバー国際映画祭」(国際短編部門)、「Short Com International Comedy Film Festival」(※英国の映画祭)、同10月には英ロンドンで開催された「第31回レインダンス映画祭」(フィクション短編部門)でも上映された。
サンダンス映画祭では、2017年に『そうして私たちはプールに金魚を、』で短編部門グランプリを日本映画として初受賞、19年には長編映画デビュー作『WE ARE LITTLE ZOBIES』で長編部門審査員特別賞を受賞していた長久監督は、今回で3度目の受賞という日本人では初の快挙となった。
長久監督は「この度の受賞、心からうれしいです。1日で、ハンディカムで撮影した映画が、サンダンス映画祭で受賞できるなんて!インデペンデント映画革命です!これもひとえに、キャスト、スタッフの皆さんのおかげです。加納さん最高でしたもんね!そして何より、この映画のきっかけになった『トゲトゲTV』にも大きな感謝を。蟹と人間から生まれたこども『ピスコ』の物語。日本在住のかたは今すぐ見られますので、ご覧いただけたらうれしいです」と喜びのコメントを寄せた。