本作は、忘れられないひと夏の思い出を描いた青春アニメーション。劇中にはガラケーがキーアイテムとして登場するが、鈴鹿は「小6の頃に母の使えなくなった電波の繋がらないガラケーを持って、『携帯持っているよ!』と友達にアピールしていました。ちょっと意地を張りたかったのかな」と無邪気なエピソードを明かして照れていた。
また鈴鹿は夏の思い出話になると、「重要なシーンで花火が出てきますが、僕も花火は思い出深いです。祖父母の家が海に近い場所にあって、夏になると港から花火が打ち上げられる。それを家の前にイスを広げて、みんなで寝そべって見るのが夏の楽しい思い出」と懐かしそうに回想していた。
一方の飯豊は、地元の千葉での夏祭りを挙げ、「私は、夏祭りで浴衣を着て盆踊りを率先して踊るようなタイプでした。千葉のやっさほっさが盆踊りの代表曲だと思っていたので、千葉以外では知られていないことにはおどろきました」と、ローカルネタで笑いを誘っていた。
塔野カオル役の鈴鹿は声優初挑戦。「自分が踏み入れていい世界なのかと思いつつの、2日間のアフレコでした」と恐縮しきりも「でもその2日間が尊くて楽しくて、こんなに充実した時間があるんだなと。幸せな時間を過ごすことができました。声優初挑戦がこの作品で塔野カオルを演じることができた自分は幸せ者」と感激していた。
本作に登場するウラシマトンネルは、”欲しい物がなんでも手に入る不思議なトンネル“という設定。これにちなんで欲しいものを聞かれた鈴鹿は、「車が好きだった父が昔乗っていた、魔改造した4人乗りの車。人生初マイカーとしてその魔改造された車に乗りたい」と明かした。
しかし、周囲が”魔改造“という聞きなれない言葉に首をかしげると、鈴鹿は「魔改造…。なんて言うんでしょうか?屋根とか色々なパーツをいじって。あ、カスタムだ!フルカスタムされた車を手に入れたいということ。それを人生初のマイカーにしたいです」とわかりやすく解説していた。
取材・文/石井隼人