(テレ朝news)
俳優の鈴木福(19)、川平慈英(60)が22日、東京・世田谷パブリックシアターでミュージカル「カラフル」(8月6日まで)の初日公演を前に、取材に応じた。
直木賞作家・森絵都氏の同名ベストセラー小説が原作の新作ミュージカル。大きな過ちを犯して死んだ“ぼく”が、ガイド役の天使・プラプラに導かれ、“ある中学生”の体に乗り移り、人生に再挑戦しながら悩みや葛藤と向き合い、成長していく物語。
初ミュージカルにして初座長を務める鈴木は、10曲以上の歌唱とほぼ出ずっぱりという“重責”に「やっぱり俳優って大変だなって」と苦笑い。それでも稽古が進むにつれ「自分の中で一歩一歩進めている感じがあって、この役をやれてよかった」と言い、「カンパニーの皆さんに育ててもらっている」と手応えを明かした。
川平は鈴木との舞台共演は7年ぶりで、前回は親子役だった。「仕事やスタッフに対するリスペクトとか真摯さとか変わっていない。トップランナーとして、努力と学びをずっとしてきたんだなって。イチ俳優としてリスペクトできる男」と鈴木を絶賛。自身はミュージカル界で活躍中だが、「ミュージカルって大体同じ人ばっかりじゃないですか〜」とぶっちゃけ。「この際、東宝とかからバンバン声が掛けられるくらいのミュージカルスターの道へ」と猛プッシュすると、鈴木も「お声掛けいただければ頑張ります」と前向きだった。
また、同作は「せたがやこどもプロジェクト 2023」の一環で、高校生以下は1000円で鑑賞できる。川平は「料金設定も本当にギリギリ。ギャラも相当ムムム〜みたいな」と本音混じりで笑わせ、「でもミュージカル文化を定着させたいというみんなの気概、根性を感じる。若い人のミュージカル体験の登竜門になってほしい」と熱く呼びかけた。