ロンドン在住のシンガー・ソングライター、鈴木ナオミが5、6月に行った能登半島地震被災地支援チャリティーコンサートツアーの収益を石川県庁に寄付したことが25日、分かった。鈴木が自身のブログなどで明かした。
ツアーは5月30日の東京を皮切りに6月1日に仙台、同29日にロンドンと3都市で実施。コンサートの必要経費を除いた収益全額を石川県庁に寄付するとしていた。
ブログでは3会場でのべ350人が来場し、計52万6095円を義援金として石川県庁に寄付したと明細書を添付して報告。「いろいろな葛藤があり悩むこともありましたが、やってよかった!」と振り返り、参加アーティストや公演スタッフ、来場者に感謝。「参加者の皆さんのパワーと笑顔が被災地の皆さんに届きますように。被災地の皆さんの普通の暮らしが早く戻ってきますように」と願いを込めた。
鈴木はこれまで世界中の災害復興支援活動を企画。2011年の東日本大震災発生当時は肝機能障害など重篤な病を抱えていたが、被災者からのメッセージに奮起。親交の深い夏木マリ(72)らと復興支援ソングを制作して話題となった。
今ツアーでは「昭和歌謡」をテーマに実施。東京公演ではオリジナルのヒット曲「I don’t wanna let you go」や世界のラジオチャートを席巻中の新曲「Shine A Light―共犯者―」をはじめ、オフコースの名曲「Yes−No」や沢田知可子(60)の代表曲「会いたい」を情感豊かに熱唱し、大喝采を浴びた。
ブログの最後では「また逢える日まで。。。」と再会を誓っている。