野口健さん「富士山の世界遺産登録は抹消された方が」観光公害など環境整備進まぬ現状に懸念

 登山家の野口健さんが7日、自身のX(旧ツイッター)に新規投稿。日本の象徴ながら、環境整備が進まない富士山について「富士山の世界遺産登録は抹消された方が先々を考えればいいのではないか」などと私見をつづった。

 2013年に世界文化遺産に登録され、古くから信仰の対象であり、芸術の源泉であり続ける富士山。だが、近年はオーバーツーリズム(観光公害)などにより環境保全の問題が深刻化し、軽装で入山して遭難するトラブルも相次いでいる。

 野口さんは「不謹慎かもしれませんが」と前置きした上で、「富士山の世界遺産登録ですが僕は抹消された方が先々を考えればいいのではないかと感じる」と指摘。「世界遺産登録抹消は日本社会に大きなショックを与え波紋を呼ぶだろう。どん底に突き落とされた様な。『何がいけなかったのか』『どうすればよかったのか』失敗からの学びがあるはず」と記した。

 一方で「長崎山梨県知事の富士山への本気さは十分、感じています」と長崎幸太郎・山梨県知事の取り組みを高く評価。「登山道に県警を配備、そして入山規制についても言及。またこのままいくと世界遺産から抹消される可能性まで表明。僕の知る限り過去の山梨県知事にはなかった発言。というか有り得ない発言」とし、「富士山を取り巻く環境を変えるなら今しかないと」と改善が進むことを望んだ。

 野口さんは以前の投稿で「環境省は危機感を抱くべき。そして大いに敗北感、挫折感を味わった方がいいと思います」「何のために環境省のレンジャーが存在しているのか」などと国の対応に疑問を呈していた。

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