重岡が映画単独初主演する今作は、東野圭吾氏が1992年に発表した同名長編小説(講談社文庫)を飯塚健氏の脚本・監督で実写化。新作舞台の主役をかけた最終オーディションのため、ある山荘に集まった7人の若き劇団員たち。「大雪で閉ざされた密室」という架空の設定、そして「外部との連絡NG」「外に出たら即刻失格」という条件のもと、ライバル心をむき出しに異例のオーディションに挑むのだが…。
この日は間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、飯塚健監督が参加。印象に残った場面について重岡は「『お芝居だけじゃ食べていけないからこっちが本業です』とフランベするシーンで思い切りここ焦げて」と前髪を燃やしてしまうという、まさかのアクシデントを振り返った。
「あまり生きてきてないともうんですけど…僕は気づいてなかったんです。ここフランベをしたことね。現場で初めて。人に大きい声で『くっさ!』って言われたんです。臭い臭い言われて…ここがもうチリチリになってた。でもみなさん、その日に僕、ヘアカットしたんです。でもみなさん。つながりで気づかなかったでしょ?」とニヤリ。「これも二重三重のトリックです。スクリーンに映るすべてが伏線」と豪語していた。
また、戸塚は「唯一くだけるシーンだよね」と重岡と並んでラジオ体操するシーンを紹介。「現場では音を流すと入っちゃうので無音でやってた。限界の視界でやったよな?この手の風を切る音を聞いて合わせたよな?」と振り返る重岡に、戸塚は「服と服のすれる音とかね」と難易度の高い撮影に臨んだ。「そろえにいったもんな」という息ぴったりの様子にも注目だ。