俳優の小沢仁志が29日、大阪・なんばパークスシネマで行われた主演映画「BAD CITY」(園村健介監督)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
“顔面最凶”小沢がミナミの街にやってきた。本作はOZAWA名義で自身が製作総指揮、脚本を務めた還暦記念のアクション作。「還暦なんて、数字の60としか思っていない。還暦とばかり言われると頭痛がする」と苦笑しながら「年なりに、肉体の衰えなりには動けちゃう。アクションにコツはない。センスがあるかどうか。坂ノ上(茜)はセンスがある」とヒロイン女優をほめた。
暴力団組長殺害事件の真相に挑む警察強行犯警部・虎田誠を演じた。武闘派のイメージが強い小沢は「45歳の時に弟のカズ(小沢和義)の顔を殴ってから、15年ぐらい人を殴っていない。ちゃんと真面目に生きている」と笑わせながらも、本作製作では約1年かけて感覚を取り戻し「リハはしない。マジで段取りなしで、ほぼケンカ。メジャー大手ではこれは作れない。女優の顔を踏んづけるところで怒られる」と自信をのぞかせた。
次は70歳の古希の記念作が期待されるが「俺には巨大なライバルがいる。トム・クルーズ。同い年だもん」と同じ1962年生まれのアクション界の雄に対して闘志めらめら。一方で、自身の去り際については「理想の死に方は南の島で腹上死だけど、相手に迷惑がかかる。『あしたのジョー』のようにキレイにフェードアウトしたい」と話していた。