キャスターの辛坊治郎氏(67)が4日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月〜木曜後3・30)に出演。95年に発生した阪神大震災での自身の経験について語る場面があった。
当時の状況について辛坊氏は「阪神大震災で神戸から東灘区から芦屋から全部壊滅状態なんですが、高層建築がそのまま残ってるんですよ。建物自体は」と高層マンションは崩れていなかったと説明。「だから、古いちょっと特殊な高層建築で“はり”に亀裂が入っちゃったようなのはいくつかありますけれど、基本、タワーマンションみたいなやつはそのまま残っているんですよ」としたうえで「ただ、あの中は大きく揺れたらぐっちゃぐちゃになるだろうなって思いますね」と振り返った。
また、震災の際に情報が錯そうする中で「ラジオが果たすべき役割」という話題も。これに辛坊氏は「当時自分たちの鉄則は、情報がいっぱい寄せられるんですが、裏が取れない情報は流さない」と説明。「当時、裏を取る1つの手段として、電話で情報が寄せられると、こちらから電話をもう一度折り返しかける。その人がそこにいることが確認できた場合には、ある程度の信頼性はある。けれど、電話が錯そうしてくると確認の電話が通じないことがあって、結構情報を握り潰さざるを得なかった。中には本当の情報もあったのに、もったいないなとは思いますけれどね」と情報を伝える側としての苦悩も語った。