■赤楚「込み上げてくるものがあります」
本作は、童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(赤楚)と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢(町田)によるラブコメディ。シリーズ累計200万部突破の豊田悠原作の人気コミックが一昨年10月期にドラマ化されるとドラマ賞を総なめにし、社会現象にまで発展した。
ドラマからのレギュラーメンバーが初集結となったが同イベント。映画を見終えた観客から温かい拍手で迎えられた赤楚は「初めてこうやって対面させていただいて、込み上げてくるものがあります」と目を輝かせ、町田も「いやー、嬉しいです。本当に感慨深いですね。こうやってみんなで登壇するのも初めてですし、こういう機会をいただけたというのも皆さんのおかげだと心から思っています」と頭を下げた。
■「LINEをしても未読スルーされるんです」
また、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた主人公にちなみ、もし心が読めるなら誰の心を読んでみたいか質問されると、草川は赤楚の名前を挙げ「LINEをしても未読スルーされるんです」とクレーム。
赤楚は「言い訳がましいかもしれないんですけど、未読がいっぱい溜まっていて、どこから返事を返せばいいんだろうというので頭がパンパンになって、結局誰もしないという…」と苦笑し、「既読をしてしまうことによって返事をしなきゃと脅迫されているような気持ちになるので、電話が1番嬉しいです。もし何かあったらすぐ電話してほしい。電話だったら100%出る」とお願いした。
さらに、佐藤も赤楚の名前を挙げ「現場でみんなにちょっとずついたずらをしてケラケラ笑っている心境を聞きたいです」と話すと、町田も「たまにトランス状態に入るときがあるよね」とにっこり。
これに赤楚は「人が『きゃーっ』ってなるのがすごく楽しいって思っちゃうんです。びっくりするリアクションが見たくて、普段は割とクールだったりしても、そういうリアクションのときだけ素じゃないですけどギャップみたいなものを感じてしまう。それに楽しんでいる部分はあるかもしれないです」と理由を明かした。
最後に、締めのコメントを求められた赤楚は「この作品はキャスト、スタッフともに伝えたいことだったり、この作品にかける思いというのはみんな同じ方向を見ながら、真心を込めてやってきた作品なので、何度でも見てほしいですし、何よりみなさまの『チェリまほ』への愛がなければこうやって作品ができることがなかったので、1番言いたいのは、みなさま、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
◆取材・文=風間直人