見栄晴が発表した下咽頭がんとは 頸部のリンパ節に転移しやすい特徴 初期のうちは自覚症状少なく

 タレントの見栄晴(57)が下咽頭がんを患っていることを27日、自身のインスタグラムで発表した。

 見栄晴は「『競馬予想TV』でもお話ししましたが、下咽頭癌の治療のため休養をいただくことになりました。しばらくの間、大好きな『競馬予想TV』をお休みしなければなりませんが、元気な姿で戻れるように頑張ります!治療期間中も競馬は楽しめるので、競馬も病気も両方勝ちます」と報告した。

 見栄晴が患った下咽頭がんは、下咽頭に発生するがんで、頭頸部がんの1つ。発生するがん細胞の種類(組織型)はほとんどが扁平上皮がん。咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部のリンパ節に転移しやすいという特徴がある。がんの発見時に頸部リンパ節への転移が見つかることも珍しくない。また、下咽頭は喉頭に近いため、下咽頭がんが発見されたときには、喉頭までがんが広がっていることもある。

 症状としては、初期のうちは自覚症状がみられないことがあり、自覚症状としては、飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、のどからの出血、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこり、声の変化があげられる。

 下咽頭がんの原因は主に喫煙や過度の飲酒によるもので、そのため、下咽頭がんと同時期に口腔、喉頭、食道などの他の臓器にがんが見つかることもある。治療には、規則正しい生活を送ることで体調の維持や回復を図り、禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、適度な運動などを日常的に心がけることが大切とされている。

 がんが進行している場合は手術による治療が主となり、喉頭を摘出せざるを得ないこともある。また、喉頭温存手術や薬物療法を併用して放射線治療を行う化学放射線療法を行う場合もある。

 所属事務所の「浅井企画」は公式サイトで、現在の状態については「幸い、患部以外に問題はなく、日常生活に支障はございません」と説明している。

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