西田五段 王将戦で自己新の2次予選2回戦進出 岡部四段に勝利し、次戦は豊島九段戦

 将棋の藤井聡太王将(21)=7冠=への挑戦権を争う、ALSOK杯第74期王将戦2次予選(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)が17日、大阪・関西将棋会館で指され、西田拓也五段(32)が岡部怜央四段(25)に81手で勝利した。西田は第68期以来の王将戦参戦で最高成績は前期の2次予選初戦敗退。この日の2回戦進出で、7期目にして自己記録を更新した。

 振り駒の結果、西田の先手になり、戦型は振り飛車党・西田の四間飛車に進んだ。西田王がトーチカ、岡部王は穴熊に囲った34手目、岡部が△4五歩と角道を開けて開戦した。

 西田もこれに角交換で応じ、さらに39手目▲7一角と岡部飛車の背後へ打ち込む。直後41手目▲5三角成で岡部銀を駒台へ置いて、あっさり角を切った。

 さらに銀金交換、金交換と岡部王を守護するカナ駒を削っていく。そして59手目▲4三歩成で待望のと金作りに成功した。75手目、岡部の1段飛車を成桂2枚で追い詰め、77手目に入手。駒得を拡大して岡部を投了へ追い込んだ。

 決勝進出をかけて次戦で対戦する豊島将之九段(34)とは、同じ関西本部所属ながら初対戦となる。8月に33歳の誕生日を迎える西田にとって1学年上だが、07年に16歳でプロを指す四段に昇段した豊島に対し、西田は17年の四段昇段。好対照な棋歴においても注目されそうだ。

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