将棋の第93期棋聖戦5番勝負第4局は17日、名古屋市の亀岳林・万松寺で行われ、藤井聡太棋聖(19)=王将、竜王、王位、叡王含めて5冠=が挑戦者の永瀬拓矢王座(29)を104手で下し、3勝1敗で2度目の防衛を果たした。
今回決戦の地となった愛知県は、藤井が生まれ育った場所。地元で3連覇を決めたことに「大盤解説会も開催していただき、地元の方に多く対局を見ていただくなかで結果を出せたのはうれしく思っています」と話した。
愛知県ではこれまでも多くのタイトル戦が行われてきており、藤井も地元のパワーを受けて戦っている。20年7月に木村一基九段(49)に挑んだ王位戦第1局は豊橋市・ホテルアークリッシュ豊橋で行われ、95手で勝利。同じ愛知県出身の豊島将之九段(32)とも対決しており、愛知県内での総合成績は今回の勝利も合わせ4勝3敗。今年6月22日には「名古屋将棋対局場」もオープンし、今後地元での勝ち星がさらに増えていきそうだ。