将棋界の八大タイトルを史上初めて独占した藤井聡太八冠=竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖=が監修を務めた「Nintendo Switch」のゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」が20日午後、八冠バージョンに最終アップデートされた。
同ゲームは、将棋の初心者向けに開発され、藤井が無冠で七段だった2020年3月に発売開始。藤井の案内に従って物語を追うと自然に将棋が覚えることができるロールプレイングゲーム的な感覚で、子供だけでなく、大人からも「指せるようになった」と好評を得ている。ゲームマニアの間では、ゲームを進めるごとに藤井にときめく「恋ゲー」なる評価もある。
藤井は発売から4か月後に最初のタイトル・棋聖を獲得。その後、新たなタイトルを増やすごとにオープニング画面の右下の表示を変更。盤、駒台、背景の模様なども更新を重ね、AI判断も調整を加えてきた。
任天堂の規定で八冠達成(今月11日)から9日経過したが、この日、起動画面で「祝八冠」のスタンプに切り替わり、最終アップデートが完了した。藤井は将棋の面白さについて「ルールが変わらないところ」を挙げているが、不変的に遊べる内容に加え、「祝八冠」の画面キープも図ることになる。
藤井は21日、永瀬拓矢九段との第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦準決勝(大阪・Asueアリーナ)に臨む。