藤井聡太七冠「早くも厳しい状況」八冠ロード暗雲? 王座戦先手番で痛恨黒星

藤井聡太七冠「早くも厳しい状況」八冠ロード暗雲? 王座戦先手番で痛恨黒星

 第1局を落とし、感想戦で考え込む藤井聡太七冠(撮影・出月俊成)

(デイリースポーツ)

 将棋の藤井聡太七冠(21=竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖)が永瀬拓矢王座(30)に挑戦する王座戦五番勝負が開幕し、藤井七冠が150手で敗れた。前人未到のタイトル全八冠制覇を狙う藤井七冠にとって、痛すぎる黒星発進となった。

 八冠制覇へ開幕早々手痛い敗戦だ。藤井七冠が今期13戦無敗を誇った先手番で初敗戦。永瀬王座とお互い1分将棋で50分近く指し続け、150手到達の大熱戦の末の逆転負け。「早くも厳しい状況にしてしまったかなと思っています」と沈痛の表情を見せた。

 戦型は藤井七冠の得意戦法・角換わりへ。後手番の永瀬王座は、趣向を凝らして早繰り銀へと組み、難解な序中盤戦が繰り広げられた。「お互い玉が薄い形で戦いになって、どうバランスを取るか非常に難しい将棋だった」。盤の左右をにらむ好位置に角を設置し、藤井七冠が優勢を築いているように思われた。

 途中、角を切って永瀬玉の近くにと金を作る攻めに出たあたりから、徐々に永瀬王座ペースに。「進んでみると、こちらの攻め駒が少なくて、よい指し方ではなかったかなと思った。何か違う手があったなという気がしています」と指摘。最後はじわじわと追い込まれて即詰みに。肩を落とした七冠は大きなため息をつき、むなしく投了を告げた。

 第2局は9月12日に神戸市「ホテルオークラ神戸」で指される。今期勝率6割で、藤井七冠も課題とする後手番で、タイトル戦で初の連敗を食らう可能性もある。「できる限り良い状態で対局に臨んで、熱戦にできるように頑張りたい」。前人未到の八冠制覇の壁は高い。

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