“華流スター”チャン・ビンビンの美しさ&ギャップに沼落ち「月歌行」の魅力 ヒット作から読み解く中国ドラマの面白さ

BS放送や配信サイトでじわじわと作品数が増え、今、中国ドラマは日本でも着実にファンが増えつつあるジャンルになっている。韓国ドラマとはまた違った中毒性のある中国ドラマだが、その魅力はどこにあるのか。近年の中国ドラマ界で大ヒットを記録したファンタジー時代劇「月歌行」を題材に、中国ドラマ初心者が見るべきポイントをまとめてみた。

■ファンタジー時代劇は中国ドラマの鉄板ジャンル

仙界、人界、妖界の3界から成る世界を舞台にした「月歌行」は、妖(あやかし)を狩る猟妖師の青年と天真爛漫なお嬢様が切ないロマンスを紡いでいくファンタジー時代劇だ。

中国ドラマのジャンルは歴史大河から現代劇まで多岐に渡るが、古代中国の香り漂う幻想的な世界観と甘いラブロマンスを楽しめるファンタジー時代劇は、ヒット作を数多く生んでいる鉄板ジャンル。アニメやゲームで異世界ものに親しんでいる人ならすんなりハマれることだろう。

「月歌行」の主人公の陸離(ルー・リー)を演じるのは、中国ドラマ界のトップスターであるチャン・ビンビン。妖猟師の彼は、師匠の命により、人並み外れた霊力を秘める少女・柳梢(リウ・シャオ)と行動を共にすることになる。飄々とした性格で口が達者な陸離と、お嬢様育ちでまっすぐな性格の柳梢。守り守られる関係から始まった2人は同じ時間を過ごす中で、少しずつ心の距離を縮めていく。

■チャン・ビンビンの美しさとギャップに沼落ち必至

中国ドラマのヒットの指標となっているのが、中国のエンタメデータ各社が公開している「熱度ランキング」。再生回数やSNSでの反響などをデータ化したもので、本作は配信開始後にじわじわと熱度ランキングが上昇し、2カ月ほどで各社の熱度ランキングにて軒並み1位を獲得した。そんな本作をヒットに導いたのが、作中、何役をも演じているチャン・ビンビンだ。

物語序盤では軽口ばかり叩く明るい青年・陸離を演じているが、のちに純白の衣装をまとった冷徹な仙人として登場。性格のギャップもさることながら、真っ白な衣装がチャン・ビンビンの美貌にぴたりとはまり、中国のネットやSNSでは「ギャップがたまらない」「美しすぎる」と絶賛の声が続出したほど。

そして、彼に勝るとも劣らぬ人気を得ているのが、水中の世界で暮らす寄水族の阿訶(アーホー)と阿浮(アーナー)のイケメン兄弟だ。白衣の妖君と呼ばれる阿訶は白の衣装を、弟の阿浮は黒の衣装をまとっており、この2人が並んだときの破壊力は抜群。劇中では彼らのロマンスや秘密も描かれていくため、推し候補としてぜひチェックしてほしい。

■話数の長さを感じさせないテンポの良さ

中国ドラマは24話以上の長編作品がほとんど。ワンクールの日本のドラマに慣れている方にはそれが敬遠の理由となっている向きもあるようだ。しかし、「月歌行」においては心配はいらない。物語の軸は、陸離と柳梢のロマンス、人間と妖の戦いであり、主役の2人に関わる人物は個性豊かで覚えやすい。馴染みのない華流俳優でも、数話見るだけで登場人物たちに感情移入していくことだろう。また、コミカルとシリアスのバランスも絶妙で、全体的にテンポよく進んでいく。

毎話に大きな山場があるのもポイントだ。第1話では陸離と柳梢の出会い。第2話では武揚候府の新弟子試験に向けた特訓。第3話では陸離の恋のライバルとなる人物が登場…と、続きが気になる展開作りが実に上手い。もしかしたら中国ドラマをエンタメ後進ジャンルと捉えている方もいるかもしれないが、現実には10億、20億という製作費を投じている作品も多く、映像のスケール感には目を見張るものがある。

VFXを駆使した妖との手に汗握るバトル、陸離が術で作り出す幻想的な異境、古代中国を思わせる荘厳な建造物など、スケール面、ビジュアル面でも長編にふさわしい中国ドラマ「月歌行」。現在、同ドラマは映像配信サービス「Lemino」にて独占配信中となっている。

文/帆刈理恵(スタジオエクレア)

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