女優の菊地凛子が17日、中国で開催された上海国際映画祭で、最優秀女優賞を受賞した。主演映画「658km、陽子の旅」(熊切和嘉監督)での受賞で、同作は作品賞、室井孝介氏が最優秀脚本賞を獲得し、3冠に輝いた。
本作は菊地の日本映画単独初主演作で、菊地演じる42歳独身のフリーター・陽子が父親の訃報を受け、東京から青森の実家までヒッチハイクで向かうロードムービー。
同映画祭のコンペティション部門において、日本映画で最優秀脚本賞を受賞したのは、第15回上海国際映画祭(2012年)の「鍵泥棒のメソッド」で内田けんじ監督が受賞して以来11年ぶり。さらに、最優秀女優賞は、第19回上海国際映画祭(16年)の阪本順治監督「団地」で、藤山直美が受賞して以来、7年ぶりの快挙となった。