歌舞伎俳優・尾上菊之助が13日都内で、東京・国立劇場10月公演「通し狂言 義経千本桜」(1〜26日)の取材会を行った。
来秋以降に建て替えられる国立劇場「さよなら公演」の第1弾として上演されるもので、菊之助は知盛、いがみの権太、源九郎狐を演じ、3プログラムのすべてに主演する。同演目は本来、2020年3月に上演(小劇場)される予定だったが、コロナ禍が広がり始めたころ(2020年3月)で公演中止に。しかし、無観客での収録が動画配信され、40万回をこえる視聴回数が話題を呼んだ。
約2年半たってのリベンジに、菊之助は「心の片隅で時計の針がずっと止まっているようだった。(劇場サイドに)何度か申し入れさせていただき、その思いをくんでいただいた」と感謝。並々ならぬ決意で臨む。この公演には父の尾上菊五郎も出演。源義経を演じる。


