元櫻坂46の菅井友香(27)が16日、主演舞台「新・幕末純情伝」(28日初日、東京・紀伊國屋ホールなど)の稽古場取材に応じ、意気込みなどを語った。
11月に櫻坂46を卒業後、初舞台。「全身全霊、精いっぱい命をかけて演じさせていただきたい」と力を込めた。初めて殺陣にも挑戦しており、自宅でも練習できるよう同じ長さの刀を購入。「天井とかが傷だらけになっちゃって、家族に昨日も怒られました」と笑った。
同性のみだったアイドルの現場から一転、この日は紅一点で取材を受けた。「見える景色は全然違う。今もメンバーと会えない寂しさはあります」としつつ、「みなさん優しくて、何も言わずに練習に付き合ってくださったり、『体痛くない?』とか聞いてくださったり、助けられています。ありがたい環境だなと思っています」と感謝も口にした。
今作はつかこうへいさんの代表作のひとつで、20年には、同じつかさんの名作「飛龍伝2020」のヒロイン神林美智子役で舞台初主演を果たした。今作についても「つかさんの作品ならではの熱さ、エネルギーに圧倒されています。稽古の中で作品のメッセージに気づかされることも多く、なんてすてきな作品なんだろうなと思っています。少しでも今を生きる方々にメッセージを届けられるように頑張りたいと思います」と語った。
「新・幕末純情伝」は89年に「幕末純情伝」として初演。幕末の京都を舞台に、新選組の沖田総司が実は女だったという着想から壮大な物語を展開する。菅井が演じる沖田役は、これまで広末涼子、石原さとみ、松井玲奈らも務めてきており、つかさん作品の“2大ヒロイン”と言われる神林と沖田を演じるのは、広末と桐谷美玲(32)に続き歴代3人目となる。