脳科学者・茂木健一郎氏(61)が6日に自身のX(旧ツイッター)を更新し、投資をせず「普通預金しかない」理由について説明した。
茂木氏は「東証の株価の暴落のニュースを見ていて、たいへんだなと思った。いろいろやきもきした方は、おつかれさまです。今日は、相場が戻すことを願っています」と切り出すと「ぼくは普通預金しかない」とつづった。
「ぼくも、過去に、株式を持ったり、投資信託みたいなことをしたほうが良いんじゃないかと思ったことはあるけれども、結果としてやっていない。証券会社に口座を持つ、というのがそもそも面倒でやっていない」といい「ぼくは、朝から晩まで、ずっと働いている。その間、脳をフルに働かせて、自分の注意や脳の計算リソースを、さまざまな事柄に振り向けている」と投資に思考を向ける時間がないと説明した。
また「このような、活動が直接お金に関係ない『無課金』な生き方をずっとしてきた。そのことが、まわりまわって仕事になって、非常に間接的にお金にもなることもある。たとえば、今ドイツでノンフィクション部門で半年間ベストセラー1位になっている私のIKIGAIは、ある意味ではこれまでの人生の集大成」と成果を挙げていた。
最後には「お金のことを直接考える方々は、社会の資源の最適配分という大切な役割を担っていらっしゃるのだから、リスペクトしかない。ぼくはそれができないので、自分の領域でベストを尽くそうと思います」としていた。