文書によると円楽は26日に息苦しさを訴え、主治医による検査を受けたところ肺炎であることが判明した。他に症状もなく、食事などもできている状態だが、大事をとって2〜3週間入院するという。「誠に残念でなりません。次に高座に上がれる日に向けて、治療に専念いたします。」としている。
円楽は1月末に脳梗塞を発症し、リハビリを続けている。7月には行われた五代目円楽一門会の「三遊まつり」に出席し、休養後、初めてファンの前に姿を見せた。今月11日には、東京・国立演芸場の8月中席公演で約7カ月ぶりの高座復帰。トップバッターで登場した。温かい拍手に思わず涙し「みっともなくてもいいから、死ぬまでやります」と決意表明した。終演後の会見では、高次脳機能障害のため短期記憶障害が起こっていることも明かした。
8月30日、東京・日本橋公会堂での「三遊亭円楽独演会」は中止。所属事務所は「我々も全力でサポートして参る所存ですが、毎度関係者の皆様にご迷惑をおかけしてしまうことは、大変心苦しく存じます。」とした。円楽本人が「俺が動くことで色んな人に迷惑かけちゃうな…」「やめたほうがいいのかな?」と語っていたと明かし、周囲が励ましながら復帰したと説明した。
「落語家として、どこまでを見せていくのか?ということについては、本人も、我々身内やスタッフも、常に悩み続けております。」と迷いがあることも明かした。その上で「『死ぬまでやる』と決めた以上、その目標に向けてできる限りのことをさせていただきたいです。」と復帰を目指すことを伝えた。関係者らには「今後も都度ご相談をさせていただきながらの出演となりますことを、改めてお詫び申し上げます」とした。