綾瀬はるか、戦時中「徴用船」の壮絶体験、94歳男性に取材 「平和の尊さを聞いて」 TBS系「news23」特別企画

綾瀬はるか、戦時中「徴用船」の壮絶体験、94歳男性に取材 「平和の尊さを聞いて」 TBS系「news23」特別企画

「news23」内で8月13日に放送される戦争に関する特別企画に出演する綾瀬はるか(C)TBS

(サンケイスポーツ)

女優、綾瀬はるか(39)が13日放送のTBS系報道番組「news23」(月〜木曜後11・0、金曜後11・58)内の特別企画「〝綾瀬はるか『戦争』を聞く〟〜沈められた民間の船〜」に出演。今年は戦時中、資源を求めて遠い海に駆り出された「徴用船」の元船員の男性に、80年前に起きた壮絶な戦争体験を聞き、その様子が放送される。

被爆地・広島出身の綾瀬は、2010年から毎年「news23」の特別企画として、広島・長崎の被爆者や沖縄戦の関係者など、戦争体験者の声に耳を傾けてきた。

今回、取材の対象とするのは「徴用船」。米国などによる日本への石油禁輸は太平洋戦争につながり、日本は資源を求めてさらに南方に戦線を拡大した。そこで必要になったのが石油などの資源や軍事物資、兵士を運ぶ船。民間の船が徴用され、船とともに多くの民間人も船員として戦地へと駆り出された。

船員として駆り出された中には、少年も含まれていた。だが、十分な護衛もなく、丸腰で危険な海域を航行した徴用船は待ち構える敵の攻撃を受け、次々と海に沈んでゆく。7240隻の徴用船が沈没し、6万人以上の民間人が命を落としたとされる。

綾瀬が訪ねたのは80年前、米軍の魚雷攻撃を受け、九死に一生を得た元船員の大矢秀二さん(94)だ。

当時、14歳だった大矢さんは「みんなが戦争に行くのが当たり前」と当時を振り返る。希望がかなって船員となり、晴れがましい気持ちで船出したとき、まさか自分たちの船が攻撃されるとは思わなかったという。

長い年月を経てなお、決して忘れられないという壮絶な体験を語る大矢さんは、当時の出発地、東京・豊洲(江東区)を綾瀬とともに訪れる。周辺にはファミリー向けの新しいマンションが立ち並び、子供たちの声が響く平和な風景に、大矢さんは何を思い語るのだろうか。

★綾瀬はるかコメント

「戦時下の日本で6万人以上といわれる民間人が犠牲となった徴用船について取材しました。連日のように被害について報じられている今も、戦争は多くの民間人の命を奪っています。戦争を経験された方の証言、平和の尊さを聞いてください」

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