昭和52年にキャンディーズとして最後に出場した第28回紅白から46年ぶりの出場を果たした伊藤蘭さん。今年はキャンディーズのデビュー50周年の節目でもある。歌唱前に心境を問われると、「信じがたい気持ち。(キャンディーズ)はNHKの歌番組のために作られたグループ。懐かしい気持ち」「スーさん、ミキさんメンバーにも感謝の気持ちを込めて」と語った。
伊藤さんは150人を超えるキャンディーズ親衛隊がいるスタジオから登場。往時の映像をバックに、「年下の男の子」「ハートのエースが出てこない」「春一番」というキャンディーズのヒット曲を変わらぬ歌声で聴かせた。ファンは紙テープを投げ込み、L・O・V・Eの合いの手などで、令和のアイドルファンにも負けない盛り上がりを見せた。
続いてX JAPANのYOSHIKIさんが特別企画枠で出演し、X JAPANの「ENDLESS RAIN」と「Rusty Nail」を熱唱。HYDEさん(L’Arc−en−Ciel、VAMPS)、PATAさん(X JAPAN)、難波章浩さん(Hi−STANDARD)、清春さん(黒夢)、松岡充さん(SOPHIA)、明希さん(シド)、海さん(vistlip)、KAMIJOさん(Versailles)、Georgeさん(LADIESROOM)、ナカヤマアキラさん(Plastic Tree)、HIROTOさん(アリス九號.)と共演し、ビジュアル系ヘビーロックファンにはうれしい顔合わせで沸かせた。
演奏前にYOSHIKIさんは「HIDE、TAIJI、HEATHが旅立ってしまい、自分はまだ生きてていいのか…。でもこうやって素晴らしい仲間が集まって」と語ると声を詰まらせた。まずはグランドピアノで「ENDLESS RAIN」を弾き語り。HEATHさん、HIDEさんらの映像がバックに流れる中。情感豊かに歌い上げた。続いてYOSHIKIさんは「みんなありがとう」と叫びながらドラムセットに移ると、「Rusty Nail」の演奏がスタート。盟友たちとともに豪華ステージを展開した。
YOSHIKIさんは、自身の体調などさまざまな理由で11月に東京都内で開いたTHE LAST ROCKSTARSとしてのコンサートも、ほぼリハーサルなしで臨んでいたが、紅白でも音楽家としての順応力の高さを示した。