見返し必須? 古代兵器の秘密が隠されたウォーターセブン編
いまだ数々の伏線が残されている『ONE PIECE(ワンピース)』のなかには、物語の核心を突くものもあり、回収を待ち望む声は後を絶ちません。そんな未回収伏線は、「ウォーターセブン編」にも数多く存在しています。
同作の歴史には、世界政府から意図的に抹消された「空白の100年」というものが存在しています。そして、その時代に栄えていた「巨大な王国」の存在が明らかにされたのが、「ウォーターセブン編」でした。
この歴史を精鋭的に研究していたのが、クローバー博士を筆頭にしたオハラの考古学者たちです。オハラとは、その研究を理由に国ごと消滅されてしまった、ロビンの出身国でもあります。そこでクローバー博士は、空白の100年に存在した、あるひとつの巨大な王国を突き止めました。
しかしクローバー博士は、この国名を口にする直前、口封じのために射殺されてしまいます。同作において、政府にとって不都合な存在は、常に消される運命にあるのです。その一件以降、まだこの国の名前は明かされていません。
この空白の100年に関しては、エッグヘッド島で登場した天才科学者ベガパンクも、かなりの熱量で研究を重ねていました。おそらく、彼もその国の名前に行き着いていると思われます。
しかし現在、ベガパンクは政府の手によって瀕死に陥ってしまいました。その際に、彼が残したメッセージにはどのような真実が隠されているのか、今後の展開に目が離せません。
また、ウォーターセブンといえば、古代兵器「プルトン」との深いつながりがありました。そもそも「プルトン」は、ウォーターセブンで製造されたものでした。そして現在は、ワノ国の地下に眠っていることが分かっています。しかしなぜプルトンは、ウォーターセブンからワノ国に移動しているのでしょう。
ほかにも、危険すぎる「プルトン」の設計図を魚人族であり、フランキーの師匠でもある、トムが受け継いでいました。そして、その後の「魚人島編」では、もうひとつの古代兵器「ポセイドン」が、魚人の暮らすリュウグウ王国の王女である、しらほし本人だったことが明かされます。
ここに「古代兵器と魚人族」という、新たなつながりが見えてきました。だとすると、いまだ情報が少ない最後の古代兵器「ウラヌス」に関しても、魚人族をたどれば、何か手がかりが見えてくるのかもしれません。
最後にフランキーが語った、世界に数本しかないといわれる「宝樹アダム」の存在です。唯一、世界一周を果たしたとされるロジャー海賊団の船、オーロ・ジャクソン号やルフィたちのサウザンド・サニー号は、この「アダム」の木材で造られています。
重要そうな「アダム」ですが、その後、本編での登場はありません。「アダム」がある場所は「ある戦争を繰り返す島」だとフランキーが説明していたことから「エルバフのシルエットで描かれていた巨木が怪しい」「誇り高きエルバフの戦士を思い出す」「ウォーランドはWARLAND(戦争島)とも読める」など、ウォーランド島にある巨人の国「エルバフ」を有力視する考察が多く見られます。
そして原作も、次に訪れる舞台がエルバフになりそうな流れになっており、最新1106話では、エルバフの英雄ドリーとブロギーの再登場も見られました。このまま、すんなりエルバフに突入すれば、「宝樹アダム」との対面にも、期待できるのかもしれません。